2周年記念会話文
* * *
「兄さん」
「んあ?」
「ねぇ、明日から期末テストなのに勉強もしないでマンガ読んでて大丈夫なの?」
「はぁ?なんだよ急に。つかお前こそ今日ちっとも勉強してねーだろ、俺今日賢人が机に向かってんの一回も見てねぇぞ!」
「…僕は今日の分の勉強は終わってるから大丈夫だよ。兄さんが可愛い顔してグーグー寝てる間にね」
「な"っ……お、俺だってこれからしよーと思ってたんだっつの!邪魔すんなよな!」
「ふーん……邪魔?むしろ心配なんだけど……そうだ、心配だから僕がみててあげるよ。ね?(ニコ)ついでに勉強も手取り足取り腰取り…教えてあげる」
「お!まじか!っしゃ!っつかいつも自力でやれやれうるせーのに今日は珍しーじゃん!」
「(兄さんにこの手の言い回しは通じないか…)…うーん。というかいつもなんだかんだいって僕教えてるよね…?もしかして忘れたの…?」眼鏡カチャリ
「え?!そ、そうだっけ?!っあーそうだっけな?!はっ、はは、わり…」ポリポリ
「はぁ…(ため息)本当、仕方ないなぁ……。もう今日はみっちり教えるからね!ほら、それ閉じて僕の部屋来て!」
「え〜これ読み終わってか「兄さん…?」
「わ、わ分かったよ行きゃあいいんだろ!」テクテク
「はい、じゃあ兄さんはこっちのベッドね」
「は?なんでだよ、机そっちだろ?普通に床座るっつの」
「いいから、ベッドに座って」
「うっ……、ちぇ、分かった、よ!ほら!」バフン
「ね、兄さん……」
「なっ、なんだよっつかなんでお前も隣に座ってんだ!(つか何でほっぺたペタペタ触ってくんだよ賢人のやつ…意味分かんねっつか顔近ぇし……)
「兄さん、」ニコ
「…っ、なに」
「僕がこれから英文を読み上げるから、和訳してって。答えられなかったら罰ゲームね」
「はぁ?」
「いいから、始めるよ」
「……くそっ(俺に拒否権はねーのかよ…!)」
「…――I love an elder brother.」
「あ…?あいらぶ………?」
「兄さん、繰り返すんじゃなくて、訳すんだよ」
「わ、分かってるよ!あ、あー…あ〜……」
「降参?」
「っ……お前なぁ〜」ポリポリ
「ふふ、じゃあ罰ゲームだね?鈍感な兄さん…」
「は?なに?(最後の方聞こえなかった…)つかハァァ?!罰ゲームとかやだかんな!お前が勝手に始めただけだろっ!」
「このまま三時間勉強ね、罰ゲーム」
「はああぁ?!無理!ぜってームリ!!」
「じゃあ交換条件。僕にキス出来たら勉強一時間で済ませてあげるよ。たった一時間で効率よく明日のテスト範囲分を教えてあげる。どう?」
「う"…(三時間勉強とかムリ過ぎるし、賢人にち、ちゅーするだけでパパッとテスト範囲教えてもらえんならそっちのがいいだろ……つかち、ちゅーて!)な、ち、ちゅう…」
「そう、キス」
「なんで俺がお前にキ、キスなんてしなきゃ……」
「罰ゲームだからね」ニコ
「ん"〜…ん"〜〜…っ…!分かった!こうなりゃ兄ちゃん腹ぁくくるぞ!よし!こい!!」目を閉じ
「(兄さん…バカで可愛いなぁ…本当はして欲しかったんだけどまぁいいか……)うん、じゃあ……」
「んっ…(うわマジでしやがったコイツ!…って長ぇ!)…んんっ!(しかも力強っ!ビクともしねーんだけど!)んぅ!んー…!(って待て!ちょ、なに舌とか入れてきてんだ賢人のヤツ…!)ん…んっん…(うぁ、ちょ……なんか気持ち良いんだけど…)ん…っ(やべ、勃ちそう!これは本気でマズイ!)っ…!!」
「っ、はっ、は……兄さん、目がトロンとしてる」
「う、うるせぇこのエロ眼鏡…!」口許を押さえ
「ふふ(今日はこのくらいかな…)じゃあ約束通り、ちゃんと勉強教えるね」
「おっし!(賢人のやつスゲー機嫌良いな……まぁいいけど。つかなんで年下のくせに俺の勉強教えられんだろ?……)まぁいいや!始めっぞ!」
「うん、そうだね(今度は何を出しにしようかな…)」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん、何も」
「そっか!」ニコニコ
「うん(いつまでもその屈託のない笑顔を僕だけに向けてて欲しいな…あぁ、可愛い兄さん)
---fin---