にぃ「感じてるの?」


その日、俺はしたたかに酔っていた。ほんの気まぐれで買った焼酎のアルコール度数が高かったのに気付かずぐいぐい晩酌をかましていたからだ。

「に〜ぃ」

ふと焼酎のグラスを置いて顔を上げてみればそこには愛しの優の顔。お風呂上がりでまだほかほかと湯気の上がるなんとも色っぽいパジャマ姿の優が、なにやらご機嫌そうにちょこんと隣に座ってきた。

「優〜」
「ははっ、くすぐったいよぉ」

たまらずほお擦りをすれば、きゃっきゃと楽しそうに優が笑う。更におらおら〜と頬と頬を擦り合わせて、優の暖かさをしみじみ感じながらいちゃいちゃし合う。

「……にぃ」

と、ふと優の表情から茶目っ気が抜けて、眉を少し寄せた欲情の混じるエロい目に変わった。そんな優の顔を見て一瞬で股間センサーがビンビンに働いてしまった俺は、上目に見つめてくる優の顎を掬う。

「ん…」
「…っ……んっ…ん…」

息を乱しながら深くまで貪るように優を求める。後頭部を優しく掴み角度も変えて何回も舌を絡め合う。

幸いにもまだ両親は絶対に帰って来ない時間。どう短く見積もってもあと二時間は確実に帰って来ないだろう。

「優、お兄ちゃん勃ってきちゃった…」

いつもならこんな…リビングでキスをすることはあれど、色んな意味で理性を優先させて情事には至らないのだけど……もう一度言う。今日の俺はしたたかに酔っていたんだ。

「…ぼくも、ヘンな気持ち」

あぁもう、そんな事言われて理性がブチ切れない奴なんていないだろう。

俺はがっつくようにローソファーへ優を押し倒して、その下半身をまさぐった。
柔らかい素材のパジャマ越しに感じる優の象徴は確かに勃起しているのが分かって、そこに手が触れる度に優から漏れる恥じらいの吐息がエロ過ぎて、頭が焼けるように興奮した。

俺とのキスに、愛撫に感じてくれていることが嬉しくて。夢中になってパジャマを脱がしながらエアコンの温度を上げた。

「優、寒かったら言ってな?」
「んう…」

小学生らしい白くて可愛いパンツを少し押し上げるように隆起しているそこを、焦らすように撫でていく。

「んん…に…ぃ……」

掠れた、もどかしそうな声が聞こえてきてめちゃくちゃに興奮する。優、可愛い、可愛い。好きだ。
「もっとちゃんと触って」みたいなエロ台詞言ってくれないかな。お兄ちゃんの手を取って自分のそこにあてがいながら「ここ、触って」とか言われたら今俺それだけで射精する。

「優…可愛いよ…」
「んぅ……やぁ」

恥ずかしそうに身体をよじって、それでも嫌がる素振りは見せずに目を伏せる優。あぁ本当可愛い。

「脱がしていい?」

白い布をぴっと引っ張りながら聞けば、もじもじしながらも首をひとつ縦に振ってくれる。
ぽろんと飛び出た優の可愛い優はうっすら涙を流していて、それを絡め取りながら丁寧に扱いていけば、優は気持ち良さそうに目を細めて腰を微かに揺らした。あぁもうその反応。エロ過ぎる。

「優……感じてるの?」
「んぅ…にぃ…」

ちゅ、と軽いキスをして、それからそっと優の分身に口を近付ける。「やぁ…」と恥ずかしそうなその優の声がまた堪らなくて、がむしゃらに舐め回した。

「あう……に、にぃ……んんっ」

じゅばじゅばとわざとらしく音を立てて攻め立てていく。優の気持ち良さそうな声色が本当にエロくて、下半身がずくずくと疼いてしょうがない。俺絶対今先走りでやばいことになってる。

「ん…っ、」
「あっ…あ…にぃ…に………でちゃ…ぁ」

切羽詰まったような声色になったと同時に吐き出されたどろっとした液体。口の中いっぱいに優の味がして一気に幸せな気持ちで満たされていく。

「でちゃった」
「気持ち良かったか?」

えへへ…と照れ臭そうにはにかむ優のおでこにキスをして、小さな身体を包むように優しく抱きしめた。

「にぃ…」
「ん?」
「その…にぃは……?」

耳元で寂しそうにそう聞かれた。俺は興奮してないの?出さなくていいの?って意味がきっと滲んでいるであろうその言葉に、俺はふわりと微笑みながらこう返す。

「実は優より興奮しちゃってたんだ、俺は」
「…?」

どうしようかな。触らせていいかな。引かれないかな。
……でも触って欲しいし、優の反応も見たい。
酒が入ると羞恥心も薄れるんだなぁ……

「優、手だして」
「…?はいっ」

その手を引いて、俺のズボンの中に突っ込ませてやる。

「…!」

最初ぴくりと震えて、でもすぐに全てを理解したらしく優はへにゃりと嬉しそうに笑った。

「しょうがないなぁ、にぃは」
「だって優があまりにエロかったから…」

もお!とぺちぺち太股を叩かれて、自然と笑みが零れる。

フェラしてるだけでイクとか、ね…
何度でも言うけど俺は今日、したたかに酔っていたんだ。…言い訳じゃない。言い訳ではないけどな。





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