第3話




「それにしても全員休むとか…」
「やばいよな!?っやばすぎる!つつつかさ、これでうちらの班俺とお前だけになっちゃったよやっぱりやばいよな?(特に俺の理性が)」
「うんー……やばい?」
「いやいや考えてみ?元々6人部屋の大きな部屋がさ、今日は俺達だけで使えんだぜ?テンション上がるじゃーん!」
「あー…うん、そうだね」
「うおぉいテンション低いな!」

アレ?俺がテンション高すぎなのか?

……ご覧の通り、基本的に横田はあんまり口数が多くない。
俺がガンガン喋りまくるのを、横田はぼけーっとしながら聞いたり聞かなかったりして、相槌を打ったり打たなかったり、そしてたまに言葉を返してくるってのが俺らの定説だ。そんな横田が大好きです。

「……そういえば、何で4人共休んだんだろ」
「や、なんか腹壊したらしいぞ」
「それは可哀相だな…」
「だよな。まぁ腐ったケーキなんか食ったらそりゃ腹も壊すよな」
「えっ、何でそこまで知ってんの?」
「えっ、それは(山下達にそのケーキ食べさせたのが俺だからです!)」

なははは!知らね!と適当にごまかしつつ(大抵こんな感じでも横田はごまかされてくれる)、外はもうすっかり日も暮れてお待ちかねの修学旅行1日目の夜が始まります。




昼間はクラス単位でなんか有名な寺とかそんなのをぐるぐる周って、夕方前には宿入りをした。

俺達の班長である山下も勿論欠席しているので、代理で俺が班長会議に出たり貴重品預けに行ったり点呼取ったり班長会議出たり先生に呼び出しくらったりして、気付けば時刻は7時過ぎ――そう!みんな楽しみキャッキャウフフなお風呂の時間なのだ!



「ややややややぶぇ…(横田のすっぽんぽんが見れる…!)」
「高木、どしたの?」
「あ、いやいや何でもない!」
「そう?」
「それより早く大浴場行こうぜ!1番乗りしてやんよおぉ!」
「なんかウキウキしてるね」
「風 呂 っ て!テンション上がるじゃーん!な?な?」
「う、うん…」

このテンションの雲泥の差!若干引いてる横田!イイ!
大浴場じゃなくて大欲情なんだぜ横田くーん!


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