第15話




チラリと窺うように横田の方を見遣れば、横田はさも不思議そうに、しかしこれでもかっていうくらい、じっくりと俺の股間に視線を集中させていた。
そんなに見られたらもっと興奮しちゃうよ俺!君がココを見るのはもうそれそういうプレイにしか思えない俺!あぁもう色々とやばい俺!

完全に冷静さを失ってしまった俺が、冷や汗がじわじわと湧き出てくるのを背中に感じていると、

「…普通、飲んだら勃たなくなるとかっていうよね」

しっかり俺の下半身に目線をピントを合わせたまま、ぼそりと横田がそう呟いた。

「あ、あーうんそうな?よくそういうよな?うんうん」
「……でも高木は勃ってる」
「うぐっ…」

白々しく横田の話題に乗ってはみたものの、逆に自分の首を絞める結果に終わってしまった。
そうだね、たしかに酒飲むと勃ちが悪くなるとかいうよね、うん。でも俺は酒が入っていようが入ってなかろうが、目の前にこんな姿の横田くんがいたらもうそれは確実に勃ちますよ。はい。

「…あ、」

気付いてしまった。

「な、なに?」
「そ…、それを言うならお前だってその、勃ってんじゃん?」
「あー…」

横田だって、わざわざ寝ている俺の隣でヌこうとするくらい、勃ってたわけで。
それを指摘すれば、ぐつぐつとまた羞恥心が昇ってきたらしい横田の顔がみるみる赤くなって、同時に顔が俯いていく。こんなにしおらしい奴だったっけ、横田って。

「俺は、」
「ん?」
「お、俺は、逆、なんだよ……」
「逆?」
「ん、だから…飲むと、その、すぐ…」
「すぐ?」
「たっ、勃っちゃう…んだよ…」
「うお…!ま…じでか…!」
「な、何でそんな楽しそうなんだよ…」
「あ、いやいやつい」
「高木は違うの?」
「ん?違う、かな…?はは…」
「じゃあなんでこんな…」

勃ってんだろうね俺。ビンビン過ぎてやばいよね俺。だってさっきからそこばっか見てんだもん横田くん。視姦されてる気分です。

「まぁ俺のことは置いといてさ。よ、よよよ横田くん」

横田の股間にそっと触れる。その瞬間ピクリと肩が震えたのが分かった。そのまま探るように顔を上げると、期待と緊張が混ざったような…何とも煽情的な眼差しが降ってくる。



「…これはここだけの秘密、ってことで……いい?」

しかと視線を絡ませながらそう聞けば、ただ無言でコクリと頭を垂れる横田。いいんだ。許可もらっちゃったよこれ。横田くんこれ。
あーやべ。まじやべぇ。超興奮してきた。俺今パンツぐっちょぐちょだ。やばすぎる。


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