会話文 変態


――体育祭にて

「先輩!お疲れ様でした!白組優勝しましたね(先輩の華麗なお姿)すっっごくよかったです!」
「おーお疲れ!ありがとな!お前だって頑張ってたじゃねーか?」
「いやいやそんな!先輩(があんな短いスカートをはいて踊ってくれた)応援合戦とかもう本当(先輩のふりふりスカート姿)素敵でしたし!ね!」
「あぁーアレだって男女の服装入れ替えたギャグ的なノリだったもんなー?あー……そういやあの男装女装考えたのって誰だろーな?」
「(先輩のスカート姿が見たかったんです)すみません!」
「なに、考えたのお前?」
「はっ…はい!」
「なははは!お前面白いこと考えんのな!」
「きょ、恐縮です!うす!せせせ先輩!代わりに先輩が今頭に巻いてる(先輩の汗がたっぷり染み込んだ)白いハチマキ貰っていいすか!うす!」
「え?いいけど?ほれっ」
「(うっっっしゃああああ!)ありがとうございます!うす!」




――部活終了後

「あ、靴下穴空いちった」
「本当ですか先輩!(靴下に穴空いちゃうとか先輩可愛いハァハァ)ぼぼボク新しい靴下持ってますんで、これあげます!」
「え!まじか!さんきゅっ」
「では穴の空いた先輩の靴下はぼぼボクが責任持って処分しておきますね!(ハァハァ)」




――卒業式にて

「せっ…先…せんばい"ぃぃ〜…おめっ…おめでどう"ござい……うぶぇ…ひっひっ」
「おーありがとな!っておいおいお前泣きすぎだろー!在校生がそんなんじゃー全くしゃーねーなー!」
「ひっくひっく…だっ…だって…(あんなに凛々しくて格好良い先輩が卒業してこの学校から去ってしまわれるなんてもう…ボクはこの先何の為に学校に行けばいいのか)分からないじゃあ…ないでずが……ひっくひっく」
「はぁ?なーに言ってんだっ!ほら、元気だせよ!」
「う"っ…ぅ…(抱き着いても怒られないかな…)せ、先輩…っ」
「ほれ!こいっ!」

――ぎゅう

「(ハァハァ先輩の匂いハァハァ)先輩…っ」
「まぁなんだ…お前は良い後輩だったよ、うんうん、これからはお前が新しい部長になるんだし、頑張ってやるんだぞ?」
「(ハァハァ先輩の鼓動ハァハァ)は、はいっ(これからは部長として先輩が使っていたユニフォームを堂々と着ることが許される訳だし)頑張ります…!」
「おう!」

「それで、あの、先輩…」
「ん?」
「第二ボタンとか、あの、いや第一ボタンでも第三ボタンでも第四ボタンでもむしろ先輩が使っていた所縁(ゆかり)のある物ならなんでもいいんですけどあの…」
「第二ボタンか?あー…」
「もしかして、もうよよよよ予約とか入っちゃってますか…?(あぁあああああそりゃあ麗しい先輩のことだからどこぞの誰かに予約されていてもおかしくはないかいや寧ろ告白とかされてる可能性も否めないどうしよう嗚呼どうしようボク立っていられないかも…)」
「いや、予約つーか」
「告白ですか?もしかして誰かに告白されたんですか?」

―すっ

「あ、あ、あれ…何で?何でボクに…これ…もしかして………?」
「いや、お前が欲しがるかと思って、取っといた」
「…!!!!!!」





---fin---




匿名様よりリクエスト頂いた「会話文 変態」です。変態と一口で言っても色んな変態がありますが今回の変態は“先輩のことが好き過ぎてハァハァしてしまう”変態にさせていただきました!最後ハッピーエンドみたいな感じになってよかったと思います(^q^)リクエストありがとうございました!




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