02


「……」
「…えっと、悟?」
「……」
「…悟、くん?」

オレが少し遅れて部屋に着くと、何やらドアを開けてすぐのところでぼーっと立ち尽くしている悟の姿を発見した。んまぁ、この部屋の変わり様に無反応で普通にソファーでくつろぎ始めてなくてちょっとホッとしてる訳だけども、悟のこの反応に些(いささ)か不安を感じていることも確かな訳で……。しかもこの人、オレの呼び掛けにさっきから無反応だからね。オレちゃんと悟君の名前呼んでるはずなんだけどね。

とりあえずもう一度くらいは悟君に呼び掛けてみようかな、いやもしかしたらなんかウザがられる流れなのかなこれどうしよ、とか色々考えて汗でびっしょびしょになった両手をニギニギと閉じたり開いたりしながら、背後からそっと悟に近付いてみる。

すると、やっとこちらに気付いたらしい悟が身体をよじらせる形でチラリとこっちに振り向いた。
その悟の顔は、あらまぁ真っ赤に熟れたトマトですかと言わんばかりに赤々と色が付いていて、少し下がり気味な眉とは裏腹に口をピシャリと閉じて、正に“照れている”状態だった。

「…そしてプレゼントはオレーみたいな?」

ちょっと調子に乗ったオレがそう言いながら小首を傾げてみると、

「………バカ」

恥ずかしそうにそうぼそりと呟いて、照れ隠すように鼻の下を人差し指でこする。
あぁやばい可愛い。可愛すぎるこの照れ方。これこれコレを待っていたのだよオレは!

オレは我慢ならなくなり、思わずぎゅっと悟を抱きしめた。いつも唐突にくっついたりすると嫌がる素振りを見せるのが定説なはずの悟は、おとなしくオレの背中に腕を回して抱きしめ返してくる。滅多に見れない悟のこんな素直な反応に感極まりつつ、耳元で「…ね、押し倒していい?」と囁いてみる。



「………好きにすれば」

悟が言い終わる前に、たまらずベッドに押し倒していた。










「……ちょっと今日激しすぎなんだけど」
「あまりにも悟が可愛くて我慢出来なかったんだよー分かってくれよー」
「……腰、痛いんだけど」
「揉んであげたいけどそしたらオレまた歯止め効かなくなっちゃうかもよ?…ほら、さっきの悟めちゃめちゃヨガってくれて興奮したしさ、いつもの冷めた感じも堪んないけど今日みたいに素直な悟はまた違ったエロさがあってそれはそれでイイ!すげーよかった!あ、やべ思い出してたらまた勃ってきちゃった」
「ちょっと……もう…」





---fin---




七緒様よりリクエスト頂いた「攻め→→→→→→←←受け」です。ツン率90%も出せてない気がします。変態具合も全然足りないですねもっともっと変態にしたかったすみません!最後悟くんに殴られても勃起し続ける図とかいいかも知れません(*´Д`)/七緒様、リクエストありがとうございました!




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