『痴漢撃退法』



「すみません、先程は助けていただいて……ありがとうございました」
「いえそんな、当然のことをしたまでですよ。今日日男性でも痴漢の被害者になるような世の中だとは…全く遺憾を覚えます」
「そ、うですね……」
「あ、まだお時間大丈夫です?よろしければあそこのカフェでお話でも」
「あっいいですね。お礼にご馳走させてください…っ!」
「そんな気を遣わないで下さい。では参りましょう」



「ほう、では今日が初めてではない、と?」
「えぇ…僕、なぜか電車に乗ると痴漢に逢う確率が高くて……。どうしてかな、女の子には見えないと思うんですけどね…」
「(そんな可愛い顔してぷりんぷりんの尻見せつけられたらそりゃ触りたくもなるわ…!)うーん、そうですね。たしかに貴方は魅力的な方だと思いますが……。あの、黙っていたのですがこれでも私、護身術を少々極めておりまして…宜しければ手ほどき、いたしましょうか?」
「護身術……。うん、それならたしかにまたこんなことが起きても自分でどうにかできますね!是非!お願いします!」
「(っしゃ釣れた!)では今からホテルに参りましょうか。お時間、大丈夫ですか?」
「え……、ホ、ホテ…?」
「(チッ、駄目か)往来で出来ることでもありませんしね、生憎私の自宅はここからだと一時間以上かかってしまう。だったらホテルをとるのが最良の方法だと思ったまでです。すみません、差し出がましい真似を…」
「あっ!そっ、そんな…!こちらこそすみませんっ、せっかく見ず知らずの僕なんかのためにここまで考えてくださってたのに……。僕は大学終わって帰るところだったので時間は全然大丈夫です!じっ、じゃあ…行きましょう、か…?」
「(大学生情報ゲット…!)宜しいですか?よかったです。では…」



「ホテル…って、こんな感じなんですね…ふぉ〜…」
「もしかして、入るの初めてだったり?」
「あ、はい……えへへ、恥ずかしながら……」
「(やだなにこの子可愛い!)ふふ、そうだったのですね。初めての相手が私だなんて、恐縮です」
「ぼっ僕も…っ!もしかしたらこのまま一生彼女もできないで、こんなとこに来ることもないんだろうなーなんて思ってたので、よかったです。ってすみません、へんなことをベラベラと…」
「(なっ…!まさか童貞…だ…と…!?)いえいえ、これは食べずにはいられませんね…」
「え?今、なんて…?」
「(おっと心の声が漏れてしまった…!)コホン。失礼しました。お気になさらず。では早速ですが、まず痴漢に遭った時の状況を再現させてもらっても宜しいですか?」



「あ、はい…。えっと、こんな感じでドアの側に立ってて、外を眺めるのが僕のクセで。そしたら後ろからこう、お尻を触られて……」
「こんな感じ?」揉み揉み
「あっ、はい…もちょっとまさぐってくる感じで、僕が抵抗しないと分かったのか段々と大胆になってきて…」
「こう、ですか?」激しく揉み
「はっはい、なんか……触り方ヤラしいです…ね」
「(…!まずい股間が痛い…!)うふふ、きちんと再現しないといけませんしね…。あとは、あとはどうですか?この…前を触られたりはしませんでしたか?」股間に触れ
「わ…っ、や、そこ、は……」
「大きいですね…(この見た目にこのペニス…ヤラしいのは貴方です…!あぁまずい…もっと触り倒してガチガチに勃起させてガマン汁たらたらな巨根にむしゃぶりついて精子どぴゅどぴゅ注いで欲しい…)ゴクッ」
「あ、あの…っ、そこ、は……触られてない…ので…大丈夫、です…」
「(さすがにまだ流されてはくれないか…)そうですか。しかし、またこの先痴漢に遭わないとは限りません。その時臀部ではなく股間を触られる可能性が無いといえますか?」
「えっと…その、それは……んっ!あ、ちょっと……そんなにしたら…」
「(硬くなってきた…!それに今少し喘いだ…!あぁもうやばい!チャック下げて生おちんちんをにぎにぎして勃起ちんこ食べたい…はぁ…)どうしました?」ニコ
「あ…いえ…あ、あの……」さりげなく後ずさる
「はい?」追い詰めつつ揉み
「あの…」
「はい?」
「貴方もその…さっきからずっと…たって…ます…よね…?」
「………ふふ(当然でしょう。最初から勃起していましたとも!)そうですね…。では、責任とってくださいますか?」



---おわれ---




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