『ウラのカオ』



「ねーね、ペペって何か知ってる?」
「あ"ぁ?!知んねー」
「…そっ…かぁ……」
「っな"…そ、そんな顔すんな、っあ"〜……コレ、要るか?」
「…ポッキー?くれるの?」
「やるよ、ほら。食ったら元気でんだろ」
「わーいありがとー!いただきますっんむっ」

「……(可愛いなチキショー。つかペペ?って何なんだ?さっぱり分かんねぇ)」
「っむ!んむむ!むー!」
「は?何?食いながら喋んな」
「ごくっ。あのね!ポッキー食べたらポッキーゲームしたくなったなーと思って!」
「(優太とポッキーゲーム…?いやいやいやいや普通男とはしねぇだろ落ち着け自分!)あっそ、何、お前そーゆーのよくやんの?」
「ん?やったことないよぉ?」
「(やったことねーのかよ!)ふーん、あっそ」
「うんー!だから龍、やろ?」
「(え!これは俺誘われ…?え?なに?マジ?!)っは、何言ってんだよ」
「ほーらっ、おれくわえてるからっんっ!」
「(んっ!て!んっ!て!可愛すぎるだろ…っ!これこのままやっちゃっていいのか…?このポッキーの端に口つけた瞬間ドッキリでしたーとか…は…ねぇか…)ったく、しょーがねぇな…」パク

んっ、んっ、んっ

―――ちゅ

「(やばいやばいやばいやばい!これはまずい!)っ…な、にしてんだおまえ…っ」
「え〜?ポッキーゲームは最後チューするためのゲームでしょお〜?」クス
「そ、うか?」
「そうだよ〜?」クスクス

「……(ってことは優太は最後キスするためのゲームを俺としたかったってことか?いやいやありえない優太に限ってそんなこたねーだろ都合よく考えんな自分!)」
「りゅう〜?」
「っ!な、なんだ」
「なーに考えてんのー?」
「あ、や、別に…なんでもねーよ」
「ふ〜ん?」


「ところで龍、明日ペペ一緒に使ってみない〜?」
「は?なんだお前ペペが何なのか知ってんじゃねーか」
「う〜ん理屈はわかるけど実践しないとわからないじゃない〜?百聞は一見にしかずでしょ〜?」
「や、まぁ…そうかもしんねーけどよ…」
「ね、だめ?」
「あ"〜…まぁ、いいけど」





***




優太「龍ってすっごい天然なんだよねぇ俺超がんばって迫ってるんだけど全然揺らがないしさあ…だから今日強行手段でキスしてみたんだけどアレはどうだろ〜脈アリかな〜…まっ、とにかく明日ペペローション使わせてもらう約束は取り付けたし既成事実作っちゃえばイケると思うんだよね!」

友人A「その言葉、その…龍くん?が聞いたら泣くよ絶対……」



---fin---




[前のおはなしへ|次のおはなしへ

▽menu ▼top

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -