『無自覚変態と一夜』



「なぁ……」
「んー?なぁにー?」
「いやいや、あのさ、」
「んー?」
「これ、何?」
「んー?それはレイジ抱きまくらだよぉ?」
「いやいやいやいや、俺の写真がっつりプリントされてるよねコレ?」
「えー?うん、だってレイジ抱きまくらだもん」
「いやいやいやいや……なっ…、なん………え?」
「だからレイジ抱きまくらだってばぁー!うふ、どうしたの急にー?」
「どうしたのって…え?あ〜……俺、自分の抱きまくらが制作されてるなんて知らなかったなー?」
「ははっ、そりゃあそーだよぉ、コレ僕の自作だもんっ。ほかにもTシャツとかストラップとかもあってねー!っあ!今日僕このパーカーの下にレイジT着てるんだった!ホラ!」ぺらっ
「な……なんで俺の上半身ハダカ姿……」
「去年の夏にプール行ったじゃない!言っておくけど僕、コラとかで捏造するのはズルだと思ってるからね!」
「何そのポリシー……つか…え…?そもそもなん……え?なに、もしかして俺に対する新手の嫌がらせかなにかかな…?」
「レイジひどい〜!毎日このレイジ抱きまくらをぎゅってしながらこのっ(布団をめくる)レイジ添い寝シーツで眠るのが僕の最高の安眠療法なのに…!」
「おう……(添い寝シーツ…?)や、別に怒ってるわけじゃねーよ…えーと……」
「(うるうるした眼差し)」
「えー……っと……じゃあ、今日俺シュンちに泊まって一緒に寝ようかな…?なーんて…」
「(キラキラした眼差し)ほんとぉ?」
「お、おう…?」
「もしかしたら今日は眠れないかもねぇ…あははっ」
「え?(何この子コワイ!)」





――next day




「おはよーレイジっ!」ちゅ
「んぁ……はよ…」よしよし



---fin---




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