『では問題です』



「では問題です」
「……ん」

「黒髪でー、眼鏡掛けててー、俺の大好きな恋人は誰でしょう!」
「……俺のことか」
「はいピンポンピンポン正解ー!」

「じゃあ次ね!」
「……ん」

「頭が良くてテストだっていつも余裕なくせに、俺に宿題見せてくんないのってだーれだ!」
「……俺、だな」
「はい、正解!」

「…お前、俺が何故宿題を写させないのか、そんな理由も分からないのか?」
「えー、意地悪だから、とかじゃないの?」
「お前……俺の気持ち、全然分かってないんだな」
「えー!何で何で何でー?普通俺のこと好きなら写させてくれるもんなんじゃないのー?」
「真面目にそう言っているとしたら、お前はとんだ大馬鹿野郎だぞ」
「えーっ!うー…ん…。じゃあちょっと考えてみるよー…」
「そうしろ、俺からの問題だ」
「うん!」


「ねーねー分かったー!」
「何がだ」
「この前出された問題だよー!なんで宿題写させてくんないのか分かったー!」
「ほう、言ってみろ」

「俺が写すと絶対丸写ししちゃうから、ズルしたってなって、そんで結局、俺達が付き合っててラブラブなのがバレるのが恥ずかしいから!でしょー!当たりー?」
「……馬鹿者」



---fin---




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