『ごめん(笑)』



「――…ごめん」
「は?何で?好きって言ってくれてたじゃん!昨日まで普通に一緒に帰って最後好きだよって言ってくれたあの言葉は嘘だったのかよ!なぁ、なぁ、黙ってないで何か言えよ!俺のこと嫌いになったの?ねぇ…何で黙ってんだよ……他に好きな奴が出来たのか?そうなのか?それでも……それでも俺は嫌だ!俺はお前が好きだもん。お前がいないとかありえない、耐えられないよ。なぁ、なんとか言えよ!……二番目でも、二番目でもいいから付き合ってよ俺何でもする!何でもするから!あぁそうだお前が好きって言ってた購買のなめらかプリンも毎日買って来てやるし、宿題だって毎日見せてやる!何でもする……から……っ。なぁ、なぁ!何で何も言わねんだよ…っ」
「…あー…いや」
「だっ、だから何でそんななんだよそうやって髪の毛くるくるしてんなよ可愛いなちきしょー俺は振られてんだぞちゃんと理由言えよ馬鹿!納得出来ない!な、俺なんでもするってまじで嫌なとこあんなら直すし!」
「あー……うん」
「なっっんだよその歯切れの悪い返事はお前は何が言いたいんだよはっきりしてくれよこのままじゃ俺お前のこと一生引きずるよ本当勘弁してよ言いたいことあんならお願いだからちゃんと言ってくれ」
「あー……うん、だからさ、」
「何だよいよいよ真面目に振る気なんじゃねーだろうなもう嫌だ俺お前しか考えられないんだって…簡単に捨ててくれんなよまじで……」

「嘘だよ、って」
「……は?」
「いや、ちょっとからかいたくなっただけなんだよね」
「………………っ、お前!」
「――…ごめん(笑)」



---fin---




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