『後輩としての礼儀』



「はいもしもし」
「お、亮平か!俺だ、俺」
「あー先輩じゃないですかー!何ですか突然珍しいですね?つか俺俺って今流行りのなんとか詐欺風に言わないで下さいよーどうノッたら正解なのか分かんないじゃないですかーっ」
「いや、別にそんなつもりもねーしそんなサービス精神要らねぇ、つかそのテンションは何だ」
「まじすか!そんな殺生な!俺はいつでも全力投球ですよ先輩!…っと、ところでどうしたんですか?」

「いやーあのさ、」
「あっ、ちょちょちょちょっと待って下さいね!」
「おう」
「今すぐ服脱ぎますんで!」
「……は?」
「いやいや電話という媒体を介してとはいえね、先輩とお話するんですから!ここは一糸纏わぬ姿で居るのが後輩としての礼儀かな、と」
「ごめんちょっとよく分かんない」
「先輩ったらもうー!あ、もう大丈夫ですよ続けて下さい!」
「亮平もしかして今、」
「全裸ですよ?」

「……まぁな、お前の家でお前がどんな格好で電話をしようと俺がとやかく言える義理もないわけだけども、まぁ、外でそんな事はしないようにな、うん」
「またまた先輩はー!外で全裸とか犯罪ですよ!そんなことはたまにしかしないんで大丈夫ですっ」
「……おい」



---fin---




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