02



「なぁ、何でまたお前はこういうフリフリを着てくれちゃうわけ?」

「えへへー。翔喜んでくれると思ったからっ」

「…もう知らないぞ?」


どんだけ俺を喜ばせれば気が済むんだ、もういつ襲われたって知らないぞ、の意で溜息混じりに出た低めのそんな言葉に、「え?」といった顔の和哉の反応を華麗に無視した俺は、部屋に上がってドアを閉めた直後、もう本能のままに和哉をベッドへと押しやる。そのままベッドになだれ込む形で和哉を押し倒した。

倒れる瞬間、パサッと捲れる赤いスカートからチラリと見えたのは紛れも無い、女物の黒いレースのパンティだった。思わず生唾を飲まずにはいられない。

実をいうと今日、和哉の可愛いサンタ姿を見てまず一番に考えた事は、「またこのスカートの下に女物のパンツ履いてんじゃないだろうな」だった。や、良い意味で。

ぱあぁっと一瞬の内に、目の前に居る和哉の生足…太股から徐々に上に意識を上げて、下半身の部分を想像してしまった。
十分な変態だ。ま、それを分かっているからこそ和哉は本当に女物のパンツを履いているんだろうけどな。


「…やっぱり」

「んもぅ、ジロジロ見ないでよ…」


ペラッとスカートをめくり、やらしい女物の下着をちょんちょんつつきながら俺がニヤリと笑えば、和哉はもじもじと段々足が内股に曲がっていく。それを阻止しようと、無理無体で和哉の足の間に自分の陣地を取った。
これで、否が応でも和哉はその足を閉じられない。俺はまじまじとそこを堪能出来るのだ。


「嫌じゃないだろ?本当は見て欲しいくせに」

「は、恥ずかしいよ…」

「何を今更」


ふ、と鼻で笑い、手をパンティに伸ばす。まだ小さく縮こまったままでいるそこの部分を、下着越しに優しく撫でた。
いつもなら上向きに納めるはずのそれは、今日は丁寧に下向きに仕舞ってある。それは女物のこんな下着だと先っぽがはみ出してしまうからなんだろうけど、それが逆にエロい。つーかヒラヒラパンツとかエロい。目に毒過ぎる。良い意味で。

和哉は「ひぁ!」とも「ひゃ!」とも取れる女の子みたいな小さくて可愛い喘ぎ声を上げ、ピクっと身体を震わせた。
ゆるゆると熱を持ち始めた和哉のそこは、もうそのちっさい布では納まりきらなくなりそうで、とても窮屈そうに見える。

だがそこですぐ下着を取ってしまったら詰まらないじゃないか。折角のこの状況をもっと楽しみたいと思うのは男の性だろう!
少しずつ硬くなっていくそれに気付かぬ振りをして、俺の手はただ焦らすようにその辺りを往復する。


「し、しょぉ…っ」

「ん?どした」

「…っと…」

「聞こえない」

「…ゎって…」


くく、「もっと触って」って言いたいんだろうな。うん、そうだろう。でも俺はちゃんと和哉がちゃんと言うまで、焦らし続けてやる。

そうやってもどかしそうに身を捩って、でも下半身は正直に勃ち上がって布を押し上げて。そんな和哉の姿が堪らなく俺を興奮させた。

どっかで俺の中のSスイッチが起動したみたいだ。
そんな俺の下半身も実は、もう痛い位に膨れ上がってるんだけど。さっきから理性を保つので精一杯だ。きっと俺の下着も今、ベトベト。

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