masterとケイタイ




オレはケイタイ。携帯のケイって呼んでね?今日はオレのだぁいすきなマスターの事を紹介しよっかな。


masterとケイタイ


「あれ?ケイタイがない」


きょろきょろと部屋を見回しながらオレを探しているマスター。愛しのマイマスター。オレはここだよ、ここにいるよ!


「あっれー、どこ置いたっけなあ」


茶色のふわふわ猫っ毛をポリポリと掻いて首を傾げる。うぅマスター…オレからはバッチリマスターが見えてるよ。早く見付けてマスター!

その時、ふとマスターと視線が交わる。あぁ気付いてくれたんだねマスター!大好き!早くぎゅってして、そのマスターの笑顔を見せて!


「あぁ、ここにあったのか…僕も随分ボケたなぁはは…」


苦笑いをしながらオレに手を伸ばす。オレは満遍ない笑みを浮かべ、その手の中に納まる。はぁ、幸せ。



その傍らで、ベッド脇のコンセントの側で黙ったままオレをずーっと、じーっと見つめてる充電器の事も紹介したいんだけど、それはまた別のおはなし。



-E N D-



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