04



「優…じっとしてて…」

「くすぐたったいよ…にぃ…」

「シーっ…静かに」

「んぅ…っ…あっ…」


プールも一通り楽しんで、もう帰ろうかと更衣室に向かった俺達は、夕方ということもあって更衣室が混んでいる事を忘れていた。

ここの更衣室は、シャワーと更衣室が一体になっている個室だから、男とはいえ一人の一個室の所要時間が長い。故に、かなり待たされるはめになるのだ。

やあぁっと順番が回ってきて、「ほら、優先に行きな」と促した矢先、優は


「にぃも一緒に着替えよ?ね、お兄ちゃん?」


と、「お兄ちゃん」の部分を強調してニッコリ笑った。瞬時に全てを悟った(下半身含め)俺は、


「そうだな、優一人じゃまだ着替えられないかなー?ししししょうがないなぁ優はー!じじじじゃあお兄ちゃんも一緒行こうかなっ」


と白々しさ満開で周りに兄弟アピールをした後、今に至るという訳です。はい。


「にぃ…っ…あっ…」


一人用の狭いシャワー室の中で、優の身体を念入りに洗ってあげる。最初は髪、背中、お腹といたって健全に。

だがその手が徐々に下にいくにつれ、優の大事なところがチラチラと俺の視界に入ってやまない。

あぁ、今すぐそのおちんちん、シャワーなんかじゃなく舐め舐めして綺麗にしてあげたい。そして只今現在進行形で先走りベトベトであろう俺のおちんちんも舐め舐めして欲しい。

そんな事を思っていたら、無意識で俺は優の半勃ちのソコを握っていたらしい。


「…っ…にぃ…」


少しずつ勃ち上がる可愛いペニスに、俺は遂に我慢ならずぱくっといってしまった。あぁ。こんな所で…。燃えてしまう。


「…や…ぁ…っ…にぃ…っ」


身体をくねらせながら俺の名前を呼ぶ優の姿に、どうしようもなく燃えた、いや、萌えた。

ジュルジュルと俺が優のペニスを舐める卑猥な水音を、シャワーの音が掻き消してくれる。

本当はもっとやらしく音を立てて、ねっとりと舐めてあげたい。優の喘ぐその気持ち良さそうな声も、もっと聞きたい。シャワーの音であんまり聞こえないよ、優。
でも、外にわんさか居る順番待ちをしてる人達には絶対聞かせられない。聞かせたくない。


「…っにぃ…やば…い…よぉ…」


俺の頭を優しく掴み、気持ち良いのか腰を揺らしてくる。優のその興奮している姿が堪らない。早くイカせてあげたい。

俺は夢中になって口でペニスを扱く。上下に激しく抜き差しし、舌で先っぽをチロチロと舐め回す。


「…っ…あっ…っ…でちゃ…ぁ」


優のおちんちんが少しピクっと痙攣したと同時に、ピュ、ピュと口内に熱が吐き出された。

優の精子…。ハァハァ。
直ぐに口の中に独特の苦さが広がる。けど、愛する優の精子だと思うとそんな苦さよりも嬉しさの方が上回って、ゴクゴクと全て飲み込んだ。


「…うぅ……にぃってば…」


その場にへなへなと座り込んで、俺にぎゅっと抱き着いて来た。俺も優の背中に腕を回し、抱きしめ返す。


「大好きだよ…優…」


耳元で囁くと、無言で頷いて更に力を込めて抱き着いてくる。


あぁ、そんな優が本っ当ーに愛おしい。大好き。愛してる。


しかしながら、俺のこの反り返ってパンパンに膨れているおちんちんをどうにかする時間は、もうないよな。


…仕方ない。
優が気持ち良ければそれで良いか。家に帰るまでは、我慢だ。


急いでシャワーを浴び直して着替え、何食わぬ顔で(俺は若干股間を押さえているが)更衣室を出た兄弟二人が、まさか今まであんな事をしてたなんて、誰も思わないだろう。





---fin---




あ と が き

こちらはリクエストいただいた番外編です。時期が夏だったので、プールをキーワードということで書かせて戴きました!プールってやっぱりいいですね。
優君は学校では基本モテモテです。


ここまでお読み下さってありがとうございました!よろしければ、ぽちっと押して頂けると嬉しいです。

→「弟Festival」まだまだつづきます★

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