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和哉は、先程の会話でも分かる通りとてもクソ真面目な少年だ。
真面目を通り越していっそ馬鹿なんじゃないだろうかと思う程に、筋金入りの天然でもある。

見た目もさらさらの黒髪に眼鏡。体つきも細くて、「儚げ」という言葉が良く似合う。

もし和哉が将来何かやらかしたら、近所のインタビューとかで皆口を揃えて「とっても真面目で良い子だったのに、まさかあんな事件を起こすなんて…」と言うだろう。

対して俺は、真面目って訳ではないけど、不良じゃない。そこらにいる普通の少年…なんだろうな。
髪は天パで、一応茶色系の色入れてる。良い風に言えばふわふわの猫みたいな髪。良い風に言えば、だけど。

あと俺は背が高い。これだけは自慢出来る。185センチ位あるのだが、和哉がまた身長がそこそこに低いから、俺らが並ぶとかなり凸凹コンビっぽくなるのだ。




あの後和哉は俺の部屋で少しだべって、もう夕食の時間だからとPM6時過ぎにはそそくさと帰っていった。

俺は何であの時和哉に興奮したんだろうか。親友の、ましてや男の和哉に性的興奮を感じるなんて、普通はないよな。

俺はいたってノーマルな男の子だと自負している。とは言っても、女と付き合ったことは無いのだが。

抜く時だって普通のAVだし、男をそういう目で見た事なんてなかった。


でも今日は…
さっきから、あの時の和哉の姿が頭から離れてくれない。


ごめん、和哉。
今日はお前で抜くと思う。


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