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放課後、俺の家で開いたAV鑑賞会。

俺はテレビの中で喘いでいる女よりも、それを見ながら興奮している親友に酷く興奮していた。



俺と親友と。



学校が終わり、なんとなく俺の家でAV鑑賞会を開くことになった。といっても、俺と親友の2人だけなんだけど。

鑑賞会なんて、俺は生まれてこのかた一回もやった事が無い。そういうのを見る時は決まって部屋で一人でだったし、そういうもんだと思ってた。

でも、休み時間に俺の親友、桜田和哉とそういう話をしてて、ただ気まぐれに、本当になんとなくだが、一緒にAV見ようぜ的なノリになってしまったのだ。




そして今、俺の部屋で和哉と一緒にAVをつけて観ている。二人共特に会話をする訳でも無く、ただ黙って観ていた。

俺はなんだか落ち着かなくて、ふと隣の和哉をチラリと盗み見た。和哉の制服のズボンのそこが膨らんでいるのがパッと目に入り、意に反して俺はそれに興奮してしまった。俺の制服のズボンもそれに合わせて反応する。


「ちょ、翔!何で僕を見てるのさ。恥ずかしいだろ、テレビ見てろよっ」


和哉が俺の視線に気付き、そう言って恥ずかしさをごまかす為かバチンと俺の肩を軽く叩いた。


「痛っ、わわわーったよ、ちゃんとこっちに集中するから、な?」


俺は我に返り和哉にそう言うと、和哉も納得したのかテレビに向き直る。

それから何分か経ち、DVDが終りを告げる。俺はデッキからディスクを取り出しケースにしまいながら、


「どーだったよ?このDVD赤坂に借りたんだけどさ」


そう言ったはいいがなんとなく気恥ずかしくて、和哉の顔をまともに見れなかった。


「うーん。僕的にはまぁまぁ…かな?でも一応赤坂君にお礼言っといて!翔こそどうだった?」

「お礼って…。本当律儀っつか真面目だよなお前はさ」

「だだだって、僕が借りた訳でも無いのに勝手に見ちゃったんだから、お礼言わないとさ。あ、それとももしかしてちゃんと挨拶した方が良いかな?ね、どう思う?」

「や、要らないだろ」

「そっか…」

「つか俺も、まぁまぁだな、うん。適当に言って返しとくわ!」


こんな始まりだがこれは、俺と和哉の(恋の?)物語である。


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