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―俺の念願の夢が叶ったその夜
「…にぃ」
「ん?ゆーう。どした?」
俺の上に跨がっていた優が、じっと俺を見つめてくる。
「……もっと、ちゅう、したい」
…俺の下半身は、さっきから爆発寸前です。優がこんなに可愛くキスのおねだりをしてくれるなんて。やばい。
俺、今日死ぬのかな。幸せ死にかぁ。いやでもまだ死にたくない。これから優と、恋人としての思い出を沢山沢山作っていきたいからな。
俺は優の言葉に頷き、優しく微笑んだ。
「にぃ………っ」
「…んっ」
優からのキス。俺は優の小さな背中に腕を回し、吸い付くように何度もキスを続けた。
はぁ…あそこがジンジンしてきた…人間って興奮し過ぎるとこうなっちゃうのか…やばい。理性が効かない。
今にも体勢を変え優を押し倒そうかとしたその時、優がおもむろに舌を入れてきた。
「…っん!…っ…ゆ…ぅ…っ」
思わず声が出る。優は必死に俺の舌を舐めとろうと口内をまさぐっていて、幸せ過ぎるのと気持ち良すぎるのとでとろけてしまいそうだった。
何で優はこんなにキスが上手いんだ?完全に俺が負けてる。
「んっん…」
「…っん…っ…はぁ…はぁ…優…お兄ちゃん、やばい…」
「…ここ?」
優が俺の股間を優しく撫でる。俺はそれだけでもイケる気がした。
「つっ…ん、そこ…」
「僕も…ここがなんか変」
「お兄ちゃんに、見せて?」
「えっ…う…ん…」
俺の上に跨がっている状態で、優がパジャマを脱ぐ。直ぐさま白いブリーフ型の下着が露わになる。
優のそこは、小さいながらもきちんと勃起し下着を押し上げていた。
「…にぃ」
優が下着姿のまま、うるうるした目で俺を見つめてくる。
俺のお腹に優の下半身が下着越しに当たる。…俺は遂に我慢ならなくなり、がばっと起き上がると優をそこに押し倒してしまった。
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