『こんばんは 正臣。
少しあがっても良いかな??』
正臣がドアを開けた先で立っていたのは彼女の名前だった
「あ、あぁ…上がれよ…」
寝起きで覚醒しきれていない頭を起こしながら名前を家へあがらせた
「で、どうしたんだ??
さっきから頻繁に時計見てるし…」
『あ、あのね正臣…』
名前はそう言って俯く。
その瞬間正臣は夕方、臨也と一緒にいた彼女を思い出す―…
二人の間に沈黙が流れ、時計の秒針の音だけが部屋に響く――。
『今日…』
カチッ カチッ
……チュッ
「――っ!!?」
時計の針が12時になる1秒前、名前は正臣にキスをした
『昨日、誕生日だったでしょ??おめでとう!
あ、あとこれ―』