米花町に来たけど、怖すぎてダッシュで逃げ帰っただけ@


名前変換なし

DC側の話なのでワートリキャラはでない

5万10万の設定の、長編の子。ちょろっと太刀川隊の子。



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俺はサイドエフェクトと呼ばれる、他者がもたない特殊な能力を有している。
実用的とは決して言えないこの能力により、嫌な思いをすることが多いのだが、この町にきてから、やたら変なものを視てしまい嫌悪するより戸惑いがすごい。
俺の住んでいる街も、まして勤め先も、一般的とは程遠いという自覚はあるが、この町はどういうことだ。普通の町なのに、普通じゃない。
どうやったらそんなに事件事故が発生するのだろうか…。何度ビルが爆発すればいいのだろうか…。
戸惑いのまま深く視ないように気を付けつつ、一旦喫茶店で休もうとしたところで俺はそもそもさっさとこの町を立ち去ればよかったと深く後悔した。

「いらっしゃいませ」

金髪に蒼い瞳で褐色の肌を持ったすごいイケメンに爽やかに甘い笑顔で挨拶されたんだが、秒で帰りたくなった。流れ込んでくる情報量が尋常じゃない。
どんな人生送ったらこんなに濃ゆい人生になるんだろうか。ていうかこの人寝てる?大丈夫?え?フロントガラスを素手で…?…この人、人間、だよね…?観覧車の上でファイティング…?日本のおまわりさんってこんなに大変なの…?
ツッコミが追いつかない。
固まる俺に店員さんがお盆を胸に首を傾げる。

「お客様?」
「お兄さん大丈夫?具合悪そうだよ?」

二人に声をかけられてハッと現実に戻る。
なるべく店員さんを視ないようにしつつ、新たに現れた足元にいる小さい子へと視線を移す。
そう人生経験長くないから子供ならば大丈夫だろうと思った自分を殴りたい。秒で逃げろ。

いや本当にちょっと待ってくれ。この子は一体なんだ?え?高校生なのに小学生で?死体の周りをぐるぐると?時計の麻酔?ぶすっと一発?スケボーが火を噴いて車を追い越し…?車で隣のビルに飛んで?飛行艇から落とされて…?一般人なのに…生きてる…?



米花町こわい。こわすぎる。



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