実況席











『太刀川隊長が風間隊長をとり、今季ランク戦、終了です!結果は風間隊1ポイント、結城隊3ポイント、太刀川隊が生存点を含めて4ポイントです』
『いやー!熱い戦いだった』
『太刀川さんも風間さんも凄すぎ!』
『風間も惜しかったですね。最後の意表をついた動き、相手が太刀川でなければとれていたでしょう』
『ていうか太刀川さん人外過ぎ!』

『ヒワさんとの三つ巴が見られなかったことは残念でしたね』
『俺見たかったのになー!』
『多分2位のチームと点差を縮める気がなかったんだろうな……』

『それでは今季のランク戦、締めに参りましょう。まず風間隊の動きはいかがでしたか?』
『全体の流れは悪くなかったと思います、ただ前も言いましたが菊地原が早々に落とされたのは痛かったですね』
『カメレオンが結城隊に通じなかった、その点も大きかったと思います』
『つぐみさんじゃなくて他のメンバーならもう少し削れていたかもね』
『うーん…どうだろうな?くぐいのアシストがあれば他のメンバーもかなり動けているだろう』
『嵐山の言う通り。理想は、防御と時間稼ぎしかしないつぐみを早々に落とせるのが一番有効だ。ゲームでいうところのお邪魔虫ポディションだからな。序盤で落としてしまった方が後々悠々と動ける』
『そっかぁ』

『太刀川隊の動きはいかがでしたか?』
『あんまりチーム感なかったね』
『ただただ出水が疲れただけのランク戦だったな』
『あ、それ言っちゃう?』
『ハハ。序盤に太刀川が速攻個人プレーに動きましたからね。結果として隊は勝ちましたが』
『出水がいろんな意味でもう少し動ければよかったかもしれませんが、それは酷ですよね』
『若くてよかったんじゃないか、今後どうなっていくのかいろんな意味で気になるな』
『(出水くん、解説席でこんなにいじられて今後大丈夫かしら…)』

『最後に、結城隊はいかがでしたか?』
『役割がはっきりした割り切った戦いが印象的でしたね。悪くないと思います』
『風間さんと太刀川さんを脅威と認定して、最初から引き離しておく。そして残りの4人のうちから3人、鴇崎がとる』
『鴇崎さん大変だなぁ』
『鴇崎ならできると信頼したんだろうな。…出水がまさか逃げるとは想定していなかっただろうけれど』
『あわよくば、鴇崎で出水がとれると踏んでいたんでしょうね』
『そこは誤算だったでしょうね』
『一瞬ですが、つぐみとヒワの本気が垣間見れただけでも大きな価値があったと思います』
『底知れない感じがして、怖いチームでしたね』

『それでは恒例の質問タイムです!』
『わー!どんどんパフパフ!』
『緑川のテンションは何なんだ?』
『雰囲気で言ってみた』

『まずは「4人の好きな色と(周りが感じる)イメージカラーは?」ということで、個々に好きな色をうかがっております。つぐみさんは緑』
『意外だな』
『理由は目にいいから』
『結局また仕事関連!?』

『ヒワさんは黒。理由はシックで大人っぽい』
『ヒワさんあんまり黒って感じしないね』

『鴇崎さんは相変わらず首を横に傾げていました』
『好みの色って聞かずに、普段着用する服は何色が多いかと聞いた方が回答が得られると思う』
『なるほど。流石付き合いの長い嵐山隊長。次回の参考にさせていただきます』

『くぐいくんですが、つぐみさんと同じく緑。理由はメロンジュースの色だから』
『この隊って質問してまともに回答してくれるのヒワさんぐらいじゃない?』
『はっ、確かに』

『ではここで周囲が感じるそれぞれのイメージカラーをお聞きしたいと思います。まずつぐみさんはいかがですか?』
『つぐみは……フォゲットミーノット●ですかね』
『そんな色あるの!?』
『私を忘れないで…勿忘草色、ということでしょうか。名前も綺麗ですね』

『ヒワさんは何だろう、やっぱりお兄ちゃんだし落ち着いた緑とかかなぁ』
鶸色●なんてどうだ?』
『ひわ?』
『鳥の名前だ』
『へぇ…!』

『鴇崎はオールドローズ●ですかね』
『ちょっと意外』
『褪せたバラ…か。嵐山のチョイスに深い意味を感じるな』
『秘密の花園みたいで私はぴったりだと思います』

『くぐい先輩はオレンジって感じする』
『嗚呼、確かに。やっぱり元気な感じが似合うからな』
『つぐみさんみたいに変わった名前の色で表現したい』
『なら、不言色●なんていいんじゃないか』
『いわぬ色……もしかして口無しですか?』
『すごい!全然考えつかなかった!』

『なんか色よりも色の名前に必死な感じだな』
『そうだな…まぁ、冗談半分なので皆さんの思う色で良いと思いますよ』

『続いて、先の質問とリンクして「4人の雰囲気は?」ということです』
『つぐみさんはふわっと包み込む感じだよね』
『そうだな、居るだけで安心する』
『…面と向かって言ってやれば大喜びするぞ』
『ホント?今後言ってみよう』

『次にヒワさんはいかがでしょう?』
『落ち着いてて頼りになる、かな』
『いいお兄ちゃん!って感じ』
『確かに。身内に欲しいですね』
『理想のお兄ちゃん像ですね』

『続いて鴇崎さんですか』
『何考えてるかぜんっっっっぜん分かんない!ミステリアス!』
『嵐山的にはどうだ?』
『ミステリアスとかクールとか言われてますが……ただのぼんやりした天然ですね』
『え!?そうなの!?』
『意味深な顔で立ってるときとかありますが、あれでいて大体何も考えてないです』
『これは意外ですね…』

『くぐいくんはどうですか?』
『元気いっぱい明るい!っていいたいところだけど、実際は一人だと静かだしちょっと怖い、かな。…くぐい先輩って周りにいつも誰かいるけど、一人になりたがるよね』
『一人の方が楽、と話していること何度が聞きます』
『こちらも意外ですね…』

『さて、続いての質問ですが「隊のメンバーはどれくらい隊長のことを慕っているのか?隊長はどれくらい隊員に甘いのか?」といったご質問です。こちらですが、申し訳ありませんがちょっと難しいので隊長をどう思ってるか、隊長はどう思ってるかで回答させてください』
『ごめんなさーい』

『まず隊員から隊長ということで、ヒワさんにお聞きしたところですが「憧れる。ああいう穏やかでしっかりして、距離感が図れる人になりたい」とのことです』
『ヒワはつぐみが昔から大好きですからね』

『続いて鴇崎さん、「距離感がよくて、不用意に近くないから安心できる」とのことです。近づかれるのが怖いのでしょうか…?』
『……触れられたくない部分は誰しもありますからね。つぐみさんは地雷を踏まないから安心できるんだろうな』

『続いてくぐいくん。「仕事しすぎてああいう人をワーカーホリックっていうんだなと思った。反面教師の鏡」…これって真面目に答えてくれていないですよね?』
『そうだな』
『ううっ…次はもう少し粘ってみます』

『つぐみさんからみた隊員のお話を聞きました。総括すると「息子三人」だそうです』
『25して3人の子持ち』
『まぁ気持ちは分かる』

『まずヒワさん、「長男。頼れる。周りを甘やかしてばかりの子だからお願い事はだいたいきいてあげたい」』
『やっぱり長男なんだ』
『続いて鴇崎さん、「イケメン次男。しっかりしているようでその実めっちゃぼんやりしてるから時々驚かされる」』
『鴇崎のことをよく理解してくださってますね』
『確かに鴇崎は、間っ子っぽいな』
『くぐいくん、「末っ子。手が掛かる!目を離すとすぐどっかいっちゃう。甘え上手にみえて甘え下手」』
『つぐみさんの観察眼すごいねー。三人ともすごいイメージぴったり』
『子持ちの経験談みたいだな』
『まだ未婚どころか彼女もいないけどな…』

『それではこれが最後の質問になります、「4人にとっての『大切』の定義とは?」』
『最後の質問っぽい!』
『これは興味がありますね』
『ですね』

『4人バラバラにお聞きしたのですが、びっくりしたことに返った来たのはすべて同じ答えでした!』
『おおおおお!!!!なんだろー?』

『「守るためなら欲張る。一人でも多く、守る」』

『……なんか、格好良いね』
『びしっと決まりましたね』

『それでは最後に皆様から一言いただきたいと思います』

『緑川くん、いかがでしたか?』
『楽しかった!終わっちゃうのが寂しいよー。あと俺も結城隊と戦いたかった!』

『続いて嵐山隊長』
『楽しかったですし、勉強になりましたね。ありがとうございました』

『最後に東さん。いかがでしたか?』
『今季は珍しい戦闘が多かったですね。伸びしろも感じましたし、今後が楽しみです。ありがとうございました』

『最後に私、綾辻が締めさせていただきます。この度はランク戦最終戦までお付き合いいただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか?今後の各隊のことも気になりますが、今季はここで終了となります。今季も長い戦いでしたが、終わってしまえばあっという間ですね。終わりはいつも、寂しいものですが、これでさようならではないですよ!いずれまた、お会いしましょう!解説は草壁隊緑川くん、嵐山隊嵐山隊長、東隊東隊長、実況は私綾辻でお送りさせていただきました。ここまでお付き合いいただきありがとうございました!』









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