「 樹木と人間 」

樹木と人間

…まったく、お前という人間は、何年も何年も気遣いもなしに私に寄りかかってくるものだ

お前は気楽に読書をしているのだろうが、支える私の身にもなってみろ。

木とはいえ、時には体調が優れぬ事もあるのだぞ。
そういった時にさえ、お前を支えてやっていたのだ

今日はこうして文句を言うついでに、お前が幼い頃からしてきたツケでも払ってもらおうか



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彼女が幼い頃から読書をする場所は、強い魂を宿した大木の根元でした。
その大木に寄りかかって読書する事を日課にしていましたが、いつもと変わらぬある日に、大木の魂がいちゃもんをつけてきてナニされてしまう、というお話。

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