兵長が、好きです。多分、あの日からずっと慕っていました。私のことなんか覚えてるわけないって思ってました、だけど、私がリヴァイ班に所属になったとき兵長、リヴァイ兵長、あなたは私のことを覚えていてくださりましたね、とっても嬉しかったんですよ。憧れであり恩人のあなたに覚えてもらえてた上にあなたの下で働けるだなんて、ああでも潔癖症すぎるところは若干引きましたけど。そうそう、とろくせえだなんて言いながら書類やら掃除やら手伝ってくれましたね、仲が良かったあの子が死んでしまって塞ぎ込んでたとき、不器用ながら兵長なりに励ましてくれましたよね、あのときの蹴り、とっても効きました、痛みで涙が止まりませんでした。ねえ兵長、優しいですねって言ったときのこと、覚えていますか?お前だけにだって言われたときは涙がでそうなくらい喜びました、自惚れでも良かったんです、好きな人に、そう言われて、幸せだった、んですよ。ああ、もう目の前が朧気だ、そろそろ、なのかなあ、ああ、ああ、最期に兵長、あなたに会いたかっ…た、さ、…っ


「ナマエ!」


『へ、いちょ、』



最期に兵長の顔を見れて
よかった、ああ、
なかないで、くださいな
らいせで、また



20130527/さよなら