「くそ…っもう一回だ!」


何度も何度も立ち上がってくる姿勢に思わずため息がでてしまう。何度やったとしても結果は同じなのに、どうしたらエレンの用にそんなに必死になれるのだろうか。それにしても、


『もう疲れたよー休憩しようよエレン』

「まだだ、ナマエは休憩してろ俺、っ?!」


ぐるりとエレンの身体を背負い投げる、受け身はキレイにできていた、ひとまず安心安心。疲れた体で何かをやったところで結果は出せないのに、意固地なんだからなあ。



『はは、エレンってばこんな簡単な小技に引っかかるようじゃ続けたって意味ないよ、ほーら一緒に休憩しよー?』

「、わかった」


エレンに手を差し伸べるてときょとんと呆けて手と私の顔を交互に見つめる。はやくしてくれないかな、ああ、


『もう、休憩しに行くんでしょほらエレン行くよ!』

「ちょ、ナマエお前手!」

『手くらいどうってことないでしょ、あ、もしかして好きな子に勘違いされるから嫌だった?ごめん、』


ぱっと手を離そうとするとぎゅっと握られ、今度は私がエレンに引っ張られる、可愛いところあるじゃん、耳まで真っ赤だよと、クスクス笑っていたら少しだけ最初より手を強く握られた。



『いやあそれにしても、ほんとエレン顔真っ赤だよおー』

「うるせえ!」


20130523/指先から伝わる熱