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数学の時間なんとかやり過ごし急いで廊下に出る、名字に借りたって木崎とマックスに知られたら…!ぶるりと震える、はやく名字に返して、移動教室だから移動しねえと、
「あれ、半田どこ行くんだー?」
「き、木崎…!」
っなんでこんなときに限って早いんだよ!いつも遅いくせに…っうあー
「次の授業って音楽だよな?」
「そうだねーあ、半田もしかして、」
うああああ!この顔、や、やばい絶対やられる、やばいぞやばいぞ
「ぶ、分度器!分度器借りたからかえそうと思ってさ!ほらだから先行ってろよ!」
じとーっと木崎とマックスにみらる、は、はやく行ってくれ…!頼む行ってくれお前らが一緒だとややこしくなるしそれに面倒だし何より名字にまで迷惑かかんだろほらはやく行けよ行け行け!
「…しゃーねえなあ、行くぞマックス」
「え、いいの?」
「ああ、今回だけだぞー、先行ってるかんな、半田」
「お、おう…!」
な、なんだこのうまくいった具合…!なんか逆に怖い、んだけど、…深く考えすぎか、さっさと名字に分度器かえさねえとな、この間のお礼もしなきゃなんねし、あー何がいいか、困った、な。でもまあうん、こういうのも悪くないな
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