あの後お互いのアドレスを交換し、名前を教えてもらった。彼女の名前は名字名前というらしい。小学生の弟が一人、その弟はサッカーをやっていて、名字さんも見るのは好きらしくよく弟のチームを応援しに行くらしい。その弟のチームとかいろいろメールで教えてくれた。



『あ、おはよう、半田くん!』

「おっ、おおおはよう名字さん!」


『?、どうしてそんなに驚いてるの?』
「そりゃ、いきなり挨拶されたから…!」
『あ、ごめん』


本当はお前のこと考えててそしたら声をかけられてびっくりした、なんて言えるはずもなく。あれ、


「名字さんも家こっちなのか?」

『そうだよー、コンビニわかるかな、そこらへんなんだけど…』
「お、近いな!俺そこのもう少し先行ったところなんだぜ!」


奇遇だな、でも本当にこんなことってあるのだろうかと考えつつ名字さんと話しながら通学路を歩く。ああ、もうすぐ学校か、



『それじゃあ、私日直だから半田くん部活頑張ってね!』
「おー、名字さんもな!」


ありがとう、と笑顔で答え名字さんは走って校舎の方へと行ってしまう。それを見送ってから俺はグラウンドを駆けた。



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