きてしまった。
くる予定はなかったのに、トボトボ星が落下したである場所を探す。付近までは来たと思ったんだけどなあ…、


『やっぱり、見間違いだったのかなあ…?』

「何がだい?」


『っ!え、あ、に、人間…。』


な、なんだ。宇宙人とか火星人とかじゃあないのか、びっくりしてしまったと同時にすこし期待はずれ。ごめんね、赤毛のおにーさん。でもその格好、さすがにないと思うよおにーさん。


「君、なんでこんなところに夜遅くでいるのかな?」

『あ、う…』

「どうしてだい?」


キラリと光る赤毛のおにーさんの目が綺麗。エメラルドに光るおにーさんの目からは離れられなかった。



『その、星が落ちるのが見えて…』


「星…?」

『うん、今日獅子座流星群でしょ?だから見てたら一つだけ落ちていって、近くだから見てこようかなって思って』


「流れ星のこと、見えたんだ」


『?』


「僕が乗ってきたんだよ、僕はグラン。君は?」



『ナマエ、名字ナマエだよ。』


「じゃあ、また会おうねナマエ」





『―――…うそお、』


また会おうねと私の耳に届いたときには彼はどこにもいなかった。辺りをぱっと見回したが、どこにも。グランと名乗った少年は果たして人間なのか、またねとは挨拶か、もう会えない気がするんだが彼の考えていることがさっぱり理解できない、やはり人間ではなく宇宙人…?少しでも彼の考えがわかりたくて今の今まで彼が立っていたところに腰を下ろす。キラリと地面になにか光っているものが落ちていた。拾ってみたら星の形をした、腕輪。なんだこれ、グランの、もの?じゃなかったらどうしよう忍びないのだが、もう知らねーなんか今日は疲れた、明日考える。そうと決まればまた明日だ家に帰るべく回れ右をした。











あの流れ星が落下し、不思議少年(?)グランと会った日から数日、私は基山ヒロトという一人の少年と出会った。




Thanks:Chloris



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