『、もしさ、私が居なくなったらどうする?』

「は、?」


なんだよ藪から棒に、と面倒くさそうに言う倉間、視線は変わらず雑誌で、少しくらいはこっちになんてまあ無理難題か、な。自分で言ってて少し悲しいかも



『いや、なんとなくさ』


うそ、本当はなんとなくじゃなくて明日から本当に居なくなるから。ずっと憧れてた南沢先輩に突然一緒に来てくれないか、って言われて、どこまでもついていきます、なんて言ってしまったけど南沢先輩についていくということは幼なじみと離れるということで、少しは寂しいとか、なんか思ってくれたりはしないのかななんて、甘かったか…



「お前は、」


『ん?』


「っお前はどーなんだよ!」

『そりゃ、寂しい、んじゃない?今までずっと腐れ縁だーなんだかんだで一緒だからなんか、ぽっかり空いた感じ?になるんじゃないかなー』

「、そーかよ」

『おう、だから貴様も答えよ』
「なにキャラだよ!」
『戦国時代キャラ』


ばっかじゃねーのと倉間選手の言葉の暴力によりダウン!なんて実況して遊んでいると倉間雑誌から目を離す、ん?


「ま、菓子持って家の周り探すくらいはしてやるよ」

『なんだそれ!』


しかも菓子ってなんだよと突っ込むとお前すきだろ、だから太るんだ、よだなんて、


『余計なお世話だ、バーカ!でも、ありがとう』

「お前…今日一段と気持ち悪いな、」
『うるせー』



20110915/あぶくが弾ける
title:彼女の為に泣いた