「っナマエせんぱーいっ!!」
『っう、わ!た、立向居くん!』
練習をしていると、遠くに大好きなナマエ先輩がちらりと見えた。ああ先輩だと認識したらもう俺の足はナマエ先輩に向かって一直線に走り出していて、ああ先輩先輩先輩、こんなに俺は先輩のことが好きなんですよ。
『た、た、立向居くん!あのね、抱きついてくれるのはすっごい嬉しいけど、…練習は?』
「先輩が見えたから抜けちゃいました!」
『…うん、みんな困ってるからほら行こうか』
先輩は困ったように俺に笑った、ああ先輩を困らせてしまった、先輩を困らせるつもりなんて、微塵もなかったのに、
『立向居くん?』
「っ、先輩、!」
『あわっちょ、立向居くん!?え、ちょ、わ私なんかしたよね?ごめんごめんね立向居く「ち、ちがいます!あ、の」…?』
「せ、先輩は、俺のこと…嫌い、ですか?」
『…は?』
「っ嫌い、ですか?」
『なっ嫌いなわけないでしょーが!寧ろ大好きだからね?!もう本当に可愛すぎるからね?!』
「ほっ本当ですか!?」
『本当本当!私は立向居くん好きだから、ていうか君は有望なんだからちゃんと練習しなきゃ!
私もみんなも、立向居くんに期待してるんだから、ね?』
「〜ナマエ先輩っ!俺ナマエ先輩大好きです!」
『はいはい、私もだよ、立向居くん』
ぎゅうと抱きつくと先輩は俺の頭を撫でてくれた。ああ本当にナマエ先輩大好きです!
大好きな先輩(後輩)!先輩先輩ーっ!
(だぁああああ!立向居くん可愛すぎるだろ!)立向居くんどーかしたあ?
へへっ、ナマエ先輩大好きです!
っ…!わ私は大大好きだコノヤロー!