『ふーすけ!はーるや!暇でしょ?サッカーやろーよっ』 「仕方がないな、」 「付き合ってやるよ!」 二人の返事に満足し、腕に大切そうにサッカーボールを抱きしめ外にでる。太陽が燦々と輝いていて眩しい、手を翳して堂々としてる太陽を見てから晴矢と風介の方へと直った。、二人とも笑ってる、それが何より嬉しくて、自然と笑顔になった。 『ね!風介が負けたらアイスで晴矢が負けたらチューリップの刑ってどう?』 「はっいいだろう、私が負けるわけがあるまい」 「ちょ、ちょっと待てよ!チューリップの刑ってなんだよ!つかナマエはナシなのか?え、公平じゃなくね?」 『えー晴矢くん小さいなあそんなに私にナニさせたいの?』 「ばっ、ちげーよ!お前…はあ、じゃあお前負けたらジュース二」 「三本だ、それじゃあ凍てつく闇の冷たさを教えてあげるよ!」 「『でたあああ中二!』」 「ふ、いいのかい二人とも、これだと私の一人勝ちだが?」 『!は、二人ともには負けないんだかんね!』 「お前らにはぜってー負けねえ!!」 そこからはある意味死闘の始まり、ノーザンインパクトやらアトミックフレイやらスペースペンギン、出しきれる力を全て出し切ったときには三人共地面に倒れていた。 「はあーっ…ふう、」 『なあにー、よ、ふ…すけもうギブ?』 「そ、いうナマエも、息あが…ってる、が?」 「おまえら、だっせー…」 『チューリ、ップに言われた…くないわっ』 「右に同、じく…!」 「すんげ、えうぜー」 会話の後も何回かすーはーと繰り返す。呼吸が戻ってきたときには、既に風介と晴矢の息は整っておりそれが男女の差を指し示していて、少し寂しかった。 「あーあぢー」 「本当晴矢といると気温が上がる、そのチューリップ引き抜けば下がるのか?いやそのチューリップがあるから光合成などして本来もっと高い気温を下げてこれくらいなのか?」 「チューリップ関係ねえっつーの!!これは俺の髪だ!!」 「何を言いだすかと思えば、そんなこと知ってるに決まってるだろ、バカだな晴矢。」 「お・ま・えーっ!!」 『はいはい、しゅーりょー!!晴矢さんほら落ち着いて落ち着いて、ただでさえ晴矢熱気放ってて暑いんだからー』 「熱気なんて放ってねえって!」 何気ない言い合いの果て三人顔を見合わせて笑う。ああこの上なく今、私は幸せだ。そんなことを赤く染まりつつある空を眺めながら思う。このまま大人になっても、おばあさんになっても、ずっとずっと三人で気兼ねない関係でいたいな。 20110620/夕焼け空に憂う
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