恋愛感情で好きなのか嫌いなのか、と聞かれればどっちでもないと答えるだろう。なぜなら興味がないからだ、全くわかないのだ、そう言った色恋沙汰には。なのに女子と言えばちょっとでも男子と仲良くすれば好きなのかとか嫌いなのかとかああもう、お前ら




『黙れ黙れ黙れ黙れえええええええ!!!』
「っ!ど、どうした?」
『ああああもう聞いてくれよマーク!今日もディランと少しサッカーの話をして席に戻ったら女子にまたディランくんのこと好きなの?って聞かれたんだ!なんなんだお前らなんなんだよんなわけねえだろサッカーの話でなんで好きな人にいくんだっちゅーに!お前らの頭は恋愛関係で埋まってるのか、ほかのことは考えられないのか、第一に好きな人いないってこの間から通算したら10程言っているのになぜ理解しようとしないんだ、言葉が通じないのか、お前らは母国の言葉も理解できないのか、なんのための言葉だなんのための頭だ理解しろ理解!この低能が!』

「……な、なんというか、お疲れ様だな…」


そんな憐れんだ目で見るな、余計悲しくなってくるだろう、ああなんで理解してくれないのだろうか。別に友達としてはディランのことは好きだ、だって面白いし話題尽きないしおすすめのゲームとか漫画とかいろいろ教えてくれるし、だから話してるのになんでそんなことを言われなければならないのか本当理解できない、どうなっているんだ近頃の女の思考回路は!


「それは…俺よりお前の方がわかってるんじゃないか?」
『ふ、何を言ってるんだマーク。この私が女子的思考できるとでも?』
「……悪かった」

ちょっと謝られて悲しいとか別に思ってない、断じて。女子を捨てたわけではないけどでもそういった色恋沙汰ならやはりモッテモテのサッカー部キャプテンマークさんに聞くべきだろう、そうだろう、私そういったことわかんないけど女の子がより取り見取りのマーク氏ならいけるだろうと踏んだ私どうだ天才だろうほめたたえてくれてかまわないぞ!


「いや、モテるモテないの問題なのか、それは?」
『…え?』
「ようは女心がわかるかわからないか、ってことだろ?それならカズヤとかの方が適任んじゃ…」

『……そうだな、マークごめん』
「い、いや俺の方こそ力になれなくて悪かった…」
『…グス』



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