『マーク、』
「どうしたんだ、ナマエ?」


どうした、だなんて随分可笑しな質問するんだね、マークは。いいよ?その茶番付き合って、あげる。マークがいけないんだから、マークマークマークマークマーク、私の、大好きな人愛おしい人、っダメだ、泣いちゃダメ、マークに見られたくなくて、腰に腕をまわした。


「…ナマエ?」

『マーク、昨日…どこに居た?』


「え…?」

『だから、どこに居たの…?』


再度緊張と焦りから嗄れ、震える声で聞く、声から読み取ったのかマークは目をあわそうとしてくれなかった、本当、なんだね。

『マーク、昨日どうしても外せない用事が入ったっていったよね、マークうそついたで、』
「な…ち、がうナマエ聞いてく!」
『違わない!!見たの見たもん女の子と仲良さそうに二人でお店入って行くの!手も繋いでた!!何が違うのどこをどうとったら違くなるの!』
「ナマエ話をっ」
『嫌だ嫌だ嫌!!聞きたくないどうせ別れようって言うんでしょう?絶対嫌だ別れたくないものマークのこと好きだもの無理だもの嫌っ嫌だあ…』
「ナマエ…」
『別れたく、ない…よ』


自分勝手だってわかってる、だけど嫌なんだもの、好きなんだもの、誰よりも一番マークのこと知ってるつもりだし愛してるつもり、なのに、私のこと嫌いになっちゃった?なおすからお願い悪いところ全部言って、嫌いならないで、お願いだから…っ!



「馬鹿だな、ナマエは…」
『マー…ク』
「ナマエを嫌いになんてなるわけないだろ?」

『っじゃ、じゃあ、あの女の子はっ?!』

「あれはイギリス代表のエドガーだ、女じゃない」

『う、そぉ』


じ、じゃあ私勘違い…してた?マークが頷くのを見て自分はどんなに恥ずかしいことをしたのか瞬時に理解する、あ、あああ顔を手で覆い隠す。もう無理、嫌だ醜い、あああ


『あ、っう、ごめっ』
「いや、嬉しかった、…ナマエ」


こっちにこい、と言われるが怖くて首を振る。無理無理無理、今ので絶対に嫌われた、どうしよう、マークに…嫌われた、汚いもの見せた、醜い醜い醜い醜いああああいや、いやいやいやマーク来ないでこない、で…っ



「嫉妬、してくれたんだろ?」
『う、あ…ぁあは、なしてっ』
「いや、だ。絶対離さない」
『な、』
「ナマエは中々嫉妬とかしてくれないから、な。新鮮で嬉しかった」

『…、嫌い、にならない?』

「当たり前だろ、どんなお前でも俺は好きなんだから、な」



ありがとうっありがとう…、私なんかを好きになってくれて、マーク大好きだよ、


「俺も、好きだよナマエ」





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