No.31 ついに来た!エイリア学園の拠点(プロミネンス編)




ついに私達はエイリア学園が拠点としていた富士へと向かっていた


エイリア学園を倒せば全てが終わる。でも終わったら今まで仲間になった皆とはお別れなんだ

「寂しいな.........」
「何が寂しいんだい」
「てるみん」
「それで?何が寂しいんだい」
「皆と別れるのが寂しいなぁ〜って」
「僕も寂しいよ。でも、この戦いが終わったとしても会おうと思えば会えるはずだよ」
「てるみん.............うん。そうだよね」

この戦いが終わったとしても会えるんだよね。てるみんのおかげで私はまた前に進める



これから待ち受けるグランやバーン達と向き合うためにも





ー絶対に負けられないんだー





No.31 ついに来た!エイリア学園の拠点(プロミネンス編)

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SAID バーン・グラン


「ついに円堂君達が来るんだね」
「俺達が最初に相手していいんだよな」
「もちろん。勝てる自身はあるかい?」
「さぁな。まぁ、負ける自身はあるぜ」
「君から『負ける』と言う言葉が出るとはね」
「はっ。あいつらは強くなってきてるしな。それに祐奈(あいつ)がいると戦う気がしない」
「好きな人だから」
「うるせぇ。そういうアンタはどうなんだよ」
「君と同じだよ。祐奈とは戦いたくない」
「一度、戦ってるのによく言うぜ」
「そうだね........」
「..........世界征服もこれで終わりだな」
「父さんだってわかってるはずだよ。世界征服なんて出来ないことぐらいね。まぁ、まずは君が相手するんだから精々頑張りなよ」
「わーってるよ」



カツ、カツ


「バーン、グラン」
「父さん」
「どうしたんですか?父さん」
「雷門イレブンの皆さんが来ましたよ」
「ついに来たのか」
「............」
「バーン、準備は」
「万全に決まってますよ」
「そうですか。頑張るのですよ」
「はい」
「では、私は瞳子達に会って来ます」
「.................」
「あんまり話さなかったな」
「話す必要がなかったからね。それより君の試合、俺は観客席でみてるから」
「おう」

______________


「ここがエイリア学園.......」
「そうよ。ここがお父さん.......『吉良星二郎』が作った学校よ」
「ついにここまで来たんだね。私達は」
「絶対に父さんをグランやバーンを止めてみせる」
「どうやら威勢だけはいいようですね」
「誰だ!」

私達の前に現れたのはスーツを来た男性だった

「研崎!?」
「お久しぶりですね。レーゼ・ガゼル」
「気安くその名前を呼ぶな。私達はもう貴様らの仲間ではない」
「風介の言う通りだ。俺達はもうエイリア学園の生徒じゃない」
「そのようですね。リュウジ、風介」
「!!父さん」
「っ........」
「お父さん、これが最後です。世界征服なんて馬鹿な真似は辞めて下さい。天国にいるあの子は望んでいないわ」
「え.........天国?」

どういう意味だろう?なぜ天国なんだろう?

「その話はあとにしましょうか。まずは案内しますよ。エイリア学園を」

それだけを言って吉良星二郎は中へと入っていった

「姉さん.......」
「行きましょう」

私達も吉良星二郎の後を追うようにエイリア学園の中へと入る


暫く長い通路を歩いていた私達。誰も口を開くことはなかった

「さぁ、着きましたよ」
「ここは........」
「スタジアムか........」
「待っていたぜ円堂守」

スタジアムのフィールドにはバーンやその仲間達がいた

「バーン!!」
「はっ。まさかダイヤモンドダストまでいるとはな」
「バーン。君も見ていたのだろ?私達の試合を」
「あぁ。鉄塔からな」
「なら説明はいらないはずだよ。私は君を倒す」
「ははっ.................面白い。やってみせろよ!絶対に負けねぇ」

こうして私達はバーン率いるプロミネンスと戦うことになった

「皆、この試合絶対に勝つわよ」
『はいっ!!』

フィールドに自分の立ち位置についてプロミネンスのメンバーを見る

1番に視線が合ったのはヒートだった
ヒートには色々と助けて貰った。でも今は敵として戦わなければならない。甘い考えは捨てなければ

「よし、今回はMFだ。頑張らなきゃ」

審判の笛の合図で前半が始まった。豪炎寺君は風介にパスをし走り出した

「.......行くよ」
「来い!風介」

風介とバーンの激しい戦いが始まった

「くっ!」
「貰った!!」

バーンは風介からボールを奪い私達の雷門ゴールに向かってくる

「止めるぞ!祐奈、一之瀬」
「あぁ」
「了解」

私達、MFがバーンを止めに入る

「甘いんだよ」
「なっ!」
「しまった!」

鬼道君と一之瀬君の攻撃をジャンプしてかわすバーン

「甘いのはあなたよバーン」
「なっ........祐奈」
「私は絶対にバーン達を止める。『フレイムダンス』!!」
「っ!!」

私はバーンからボールを奪い前線へ走る
前線には風介と豪炎寺君がいた

「これ以上は行かせない」
「ヒート.......それでも」
「!?」
「この試合は負けるわけにはいかないんだ!!『アイスブレード』」
「うわぁ!!」

ヒートをかわした私にネッパーがスライディングでボールを奪いにきた

「っく!風介」

私は風介にボールを渡すと同時に倒れこんだ

「祐奈........このボールは絶対にシュートしてみせるよ」
「止める!」
「このボールを止められるかな。凍てつくがいい『ノーザンインパクト』!!」
「バーンアウト!!」

2人の技が炸裂した
でも........

「な、なんだと!!うわぁぁ」

GKのグレントを跳ね除け風介のシュートはゴールに入った

「やったぁ!!」
「涼野、ナイスシュートだったぞ」

円堂君の声が響き私もつい声をあげた

「当然だよ」
「祐奈のお陰だな」
「ふふっ。そうだね、祐奈」
「風介.......」

まだ座りこんでいた私に手を差し伸べる

「これからが本番だよ。こんなところで倒れていたら意味がない」
「そうだね...........うん」

私は風介の手を掴むと風介は私を起こしてくれた









そう、これからなんだ。バーン達を止めるのはこれから

何よりグランや吉良星二郎達を止めなければならない


「世界征服なんか絶対にさせない」



(私達の思いを彼らにぶつける)
(でも、私はまだ気になっていた。『天国にいるあの子』とは一体誰なのかを)





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