No.26 イプシロン改登場(前編)




綱海君を仲間にした私達
しかし、またもや私達の前にデザーム率いるイプシロンが現れたのだった



しかもデザーム達の様子が明らか違っていたのに私達は気づいた。
リュウジ君が言うには『エイリア石』の影響らしい



こうして、私達は何度目となるイプシロンとの試合をすることになった





No.26 イプシロン改登場(前編)



___________


「どうしてこんなことに.......」
「デザーム」
「さぁ、円堂守。我々と勝負をしてもらう」

私達はデザーム達とこの沖縄で試合をすることになった

ポジションについてイプシロンのメンバーを見るとみんな赤い目をしていた

「これがイプシロンの新たな姿なんだ。こんなの間違ってる」

私はなんとしても彼らを戻してやりたいと思い始めた

「これより戦闘開始」
「来るぞ!みんな」

イプシロンのメンバーが私達の元に向かってくる

「祐奈、こっちだ」
「鬼道君!」
「甘い」
「なっ!」

早い。以前のイプシロンでは考えられない早さだった

「戻れ!みんな」

鬼道君の声で前線にいたメンバーが戻る

「行かせるか!!」
「っ!」

リュウジ君がスライディングでボールをカットし

「一之瀬!」

一之瀬君にボールをパスするが

「ふん」
「なっ!」

ゼルにボールを奪われそのままディフェンス陣に迫る

「来るぞ!綱海、木暮、壁山」
「絶対に止めてやるぜ!!」

綱海君がゼルの前に立ち塞がる

「どけ!」
「うわぁ!!」
「綱海!今度は私の番だ。ザ・タワー!」
「俺たちの力はこの前と違う!!」
「な!きゃぁ!!」

綱海君、塔子ちゃんを抜きゼルはそのままシュートをする

「ガニメデプロトン!!」
「俺たちがいること忘れるなよ!旋風陣!」

ゼルのシュート技を木暮君の技でパワーダウンしボールは円堂君の元に

「よし、みんな!ここからが反撃だ!」

円堂君はボールを土門君に渡すと土門君は鬼道君にパスし鬼道君は私のほうにパスを返した

「今度はこっちが反撃だよ」


__________


「円堂...........」
「よぅ、豪炎寺」
「土方か」
「あいつらがお前の仲間なのか」
「あぁ」
「..................」
「なぁ、土方。俺はあいつらと戦えると思うか?」
「何、言ってんだよ。お前はチーム戻れるんだぜ」
「どういうことだ?」
「妹のことなら大丈夫だぜ。今さっき電話がかかってきてエイリア学園のエージェントは逮捕されたからな」
「ほんとか!」
「おう。だから行ってやれ、豪炎寺」
「あぁ」










「この試合、長引くな」
「みたいだね。でも、彼らはこれが最後だよ」
「仕方ないだろ。1回負けてるんだからな」
「................祐奈」
「あいつは誰にも渡さない」
「君のじゃないよ」
「あんたの物でもないだろ」
「まぁね..............」

___________


ばしゅ!!

「くそっ」
「はぁ........はぁ........」
「吹雪君を交代します」
「僕はまだやれます!!!」
「あなたにはベンチに戻ってもらいます」
「吹雪君.........」

点を取られ吹雪君はベンチに戻っていきリカちゃんが入る

「1点差か」
「この後半戦が大事になるね祐奈」
「うん」

私はベンチにいる吹雪君を見ると完全にやる気をなくしていた

「吹雪君.........」
「吹雪の分も俺たちで頑張ろう」
「リュウジ君.............うん」

それから後半戦が始まった
後半戦も敵に点を許したりボールを奪われたりだった

「はぁ.......はぁ.......」
「このままだとこっちの体力が持たない」
「どうする鬼道、円堂」

土門君が2人に問いかける
私達は点すら取れてない状態だった

「円堂.......」
「..........」
「お前らはそこまで弱くなったのか!!」

え..........
今、豪炎寺君の声が聞こえた
私達はその声が聞こえた方へ振り向くとそこいたのはオレンジのジャージを着ていた豪炎寺君の姿があった

「ごう......えんじ」
「なんだ円堂。まるで俺が幽霊となってお前たちの前に現れたみたいじゃないか」
「あ.......豪炎寺なんだな...........豪炎寺!!」

円堂君や土門君、壁山君や一之瀬君達が豪炎寺の元に駆けつけ抱き合った

「おいおい.......」
「何処をほっつき歩いていたんだ豪炎寺」
「鬼道........」
「ふん」
「豪炎寺君........」
「この試合絶対に勝つぞ」
『おう!!!!』

これでまた雷門に大きな風が吹いた

「浦部さんに代わり豪炎寺君」

監督の指示でリカちゃんが戻り豪炎寺君が加わった

「勝ち目ははっきり言うとないよ。でも私達なら大丈夫だよね」
「あぁ」

豪炎寺君のキックオフにより残り少ない後半戦が始まった

__________


「まさか彼が出てくるとはね。計算外だったか」
「あれが炎のエースストライカーね。お手並み拝見といくか」
「そうだね」







「あれが............豪炎寺君.........」





(絶対にこの試合は勝つ)





第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -