「なーまりー」
「んー」
「まりー」
「なに」

さっきから何度も名前を呼ばれる。
テーブルの後ろのソファからだ。
言わずもがな呼んでるのはこうへい。

「まり!」
「…。…さっきからなにって…ぅわっ」

シャーペンをテーブルに置いてソファに仰向けに寝っ転がってるこうへいに近付くとそのまま引っ張られた。
上半身だけもたれ掛かって膝を床につく。

「やっと来てくれた!はは、勉強ばっかしすぎ」
「…大学生ですし」
「休息も必要ですし!俺にも構ってよー…んっ」

構って構ってうるさいから顔を手で挟んで無理やりキスした。
多分今はアホ面だろうな。
目を閉じてるから見えないけど。

「…」

口を離して目を開けるとすごい笑顔。
抱きしめられたまま離してくれない。

「こうへい」
「んー?」
「勉強したいんだけど」
「だめ」
「…」

どうやら今日のわんこは甘えたな日のようだ。
今日はもうちょっと構ってあげるかな。


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