ライモンの一角で

「待てよ!」

「…?(ヒュウの声だ)」

「オマエらここでなにしてた?」
「…別にただここにいただけだ。逆に質問するが、おれたちがおまえになにかしたか?」
「……。何もしていない。だがな、人のポケモンを奪うオマエらは絶対に許さない」
「…?ヒュウ、何言って、」
「…言っておく。オレはいまから怒るぜッ!!」
「こ、こら!何言ってんの!」
「!ジェシー…!」
「やれやれ……近頃のトレーナーは物騒だ。あれか?ポケモンの強さを自分の強さと勘違いか?まあおまえなんかどうでもいいがジャマされたくないのでな!」
「ジェシー!頼りにさせてもらうッ!」
「えっ、よ、よくわかんないけど4対1は卑怯だと思う!出て来て、サラ!」
「いけっヤブクロン!毒々!」
「サラ!じならし!」
「うっ…一撃!??こ、こりゃ勘違いしても仕方ない強さだ!」
「もう!次はあたしの番ね!いけっミルホッグ!いかりの前歯!」
「っ…サラ毒浴びちゃったし…サラ、戻って!がんばって、ジュード!はっけい!」
「あっ!っなあにこの奪ったポケモン!使えない!」
「なっ…なにそれ…!」
「分かっただろジェシー、こいつらはそういうやつらだ!」
「参ったね!お子様二人にやられるとは!その強さに免じて教えてやるとするか……我々プラズマ団はあるモノを探している。それさえあればアイツは真の力を発揮できる…。さらばだ!」
「…?も、もう全然頭がついていかないんだけど。どういうことなの、ヒュウ!」
「プラズマ団の目的はオレもまだ明確じゃないけどさ。とにかくオレはプラズマ団を許さない」
「…プラズマ団と、何があったの」
「…。5年前、オレの妹さ、プレゼントされたチョロネコをプラズマ団に奪われたんだ……」
「え…?」
「オレもただのガキだしなにも出来なくて…だから……だからもっと強くッ…!!」
「……それで…」
「…っオマエはさすがだな!やっぱりオマエにはセンスがあるッ!さてと…!さっきバトルに出したやつのボールを出してくれ、回復してやるから」
「あっ、ありがと…」
「いいか!オマエは図鑑を埋めつつ、もっと強くなってオレをサポートしてくれよ!これからも頼むぜッ!」
「…分かったわよ。サポートしてあげる!でもあんたも無茶しちゃダメだからね!」
「…分かってるって!」
「ちょっ頭撫でないでよ!!髪のセットが崩れるでしょ!」




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