変な人と4番道路

「あ、(そういえばこの先は岩がたくさんあって行けないんだよな〜…)…ん?…げっ」
「待ってましたよ!」
「いや、あの、あたしちょっとあっちの水辺に用が」
「どうしました?あぁこの岩が気になりますか?」
「えっ(いやまぁ気になるっていうかまず話を聞いてほしい)」
「これは岩ではなくイワパレスというポケモンです。見ていてください。わたしが造ったポケモンを活性化させる装置で…」
「ポケモンだったんだ…あっ行っちゃった」
「…イワパレスたち、岩を背負ったままここで力尽きていたのでしょうか?」
「え、うぅーん…そうとしか思えないですけど…」
「…」
「…?」
「……かのプラズマ団は言いました。ポケモンの持つ可能性を認め人間から開放すべきだと」
「(プラズマ団…なんでプラズマ団の話を…?)」
「わたくしはそうは思いません!むしろ人間は!ポケモンが秘めている能力を引き出すべきなのです!」
「(え、ほんとなんなの)」
「そういえばあなたの名前を聞いていませんでしたね」
「あ、えっと…ジェシー、です」
「ジェシーさんですか。その名前覚えておきましょう!ではあなたがポケモンの力を引き出せるトレーナーか確かめます!行きなさい、コイル!」
「(いや覚えてなくていいしっていうかえっなにここでバトルなのーー!?)」

−−−−−

「よろしい!なかなかのものですっ!」
「(こ、怖かったジュードが居てくれて良かった…!!)」
「なるほど!あなたは各地のジムリーダーたち、あるいはポケモンリーグにいる四天王とチャンピオンのように、ポケモンを大切にすることでその強さを導き出す。そういったタイプの人たちに似ているようですね。恩に着ます、これはお礼です」
「(な、なんだろ…)た、タウリン…??」
「くやしい!!」
「ひぇっ」
「ポケモンの能力を引き出す!そのためにポケモンと会話できればいいのですがね!…そのような人間が世界にいるわけがない!それではジェシーさん、またお会いしましょう」

「……泣きたい」
「ガウゥ…(なでなで)」




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