今日から旅、始めます!

ママがあたしの名前を呼んでいてなんだろうって思って話を聞いてみたら、旅についての話だった。
ママとパパから何度も聞いた旅の話。聞くとわくわくが止まらなくてあたしは思い切り首を縦に振る。
どうやら何度か会ったことのあるパパの友達のベルさんがポケモンを渡しに来るようだ。
でもそれは研究の手伝いという名目らしく、ポケモンは期間限定のレンタルらしい。
でもそれをきっかけに旅に出れるのはあたしはものすごく嬉しい!
急いで旅の支度をママと話しながら始める。

「ジェシー、気をつけて行って来てね?ベルさんは分かるよね?」
「はぁい!うん、緑の大きい帽子被った眼鏡掛けてるお姉さんでしょ?パパのお友達!」
「大丈夫そうね。分からなかったら一度帰ってきなさいね?」
「大丈夫だもん!行ってきます!」
「はい、行ってらっしゃい」

パパはお仕事でいないから後で会った時に話そう。そう思いながら必要最低限の荷物を持って家から飛び出した。

−−−−−

「ジェシーさーん」
「よお!ポケモンは手に入れたかよ?オレも周りにトレーナーがいないから退屈でよ…」
「ふふ!あたし今からアララギ博士の手伝いでそのポケモンで旅に出るのよ!まぁ借りるだけだけど…」
「えっ?レンタルで?ほんとかよ」
「ジェシーさん、…ポケモン捕まえたら絶対大切にしてあげてね」
「ん?もちろんよ!」
「…。そうだよな、よし!お前に付き合ってオレも探すの手伝ってやる!」
「は!?なんでよ!あたし一人で行けるし!」
「オレにはやるべきことがある!その為には相棒のポケモン以外にも頼れる人間がいるんだよ。そう!オマエだよ!センスありそうだし」
「まぁ…パパはすごいトレーナーって聞いたけど…今は保育園の先生だけど」
「だろ?あ、オマエは先に帰ってな」
「はーい!おにいちゃん。じゃーねージェシーさん」
「うん、じゃあね!」
「よーし!ベルって人を探せッ!レッツゴー!」
「もー!分かったわよ!」
「それにしてもオマエさ、ポケモンレンタルとかすごいラッキーじゃね?」
「パパの友達がアララギ博士の助手になったんだって。パパもママもあたしが旅したいの知ってたから」
「あーなるほどな」
「うーん、どこ探せばいいだろ?ポケセンにいるかなぁ」
「待ちなッ!さっきまでポケセンにいたけど、それっぽい人はいなかったぜ?」
「そっかー。んー、あ!見晴台とかは?」
「なるほどなッ!ヒオウギと言えば高台。ベルって人もきっと高台で景色をみているはずッ!行ってこいよ、俺は階段とこで待ってるから!」
「別に待ってなくてもいいわよ!」





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -