昔、ヒーローに憧れてたの


やあやあ皆さんこんばんは、名前です。ひょんなことから坂田ハウスに住むことになった私は、とりあえず坂田家の住民(否クラスメイト)と自己紹介をした。











「俺は銀八…って知ってるか。こいつは見てわかる通り、弟の銀時」

「よろしくね、名前ちゃん」

『よろしくです』


「コイツ等はたまにうち泊まりにくる右がドSこと沖田 総一郎くん」

「総悟です。普通に総悟様って呼んでくだせェ」

『えっ、様?えーよろしくね、総悟さ「名前、くんでいいんだよ」総悟くん』

「チッ」


「で、左がマヨラーこと多串 十四郎くん。フォロ方くんでも可。」

「"可"ってなんだよ。つか俺は多串でもフォロ方でもねェ、土方 十四郎だ。」

『土方…くん?』

「?!あっあぁ」

『よろしくね!』

「…よろしく。」



「あっれぇぇえ土方の野郎、顔が真っ赤ですぜィ」なんて言いながら総悟くんは土方くんを見る。すると土方はもっと顔を真っ赤にして「べべべっべつに赤くなんてなってねぇし」と否定した。風邪かって心配し顔を覗き込むと「見んな」と言われた。なんだよ、ひどい。




『あれ?もう一人、高杉…くんは?』

「あー、あれはな。」

「あいつは朝帰りでさァ」




あ、朝帰り……だと!?




「まっそういう訳で、改めてよろしくな、名前」

「おい銀八、飯はまだですかィ」

「はいはい、じゃあ飯にすっか。」

『あああ朝帰りって一体…』











あの後皆で晩御飯を食べてそれぞれお風呂に入り、アイスを食べようと冷蔵庫をあけるとアイスがなくて(そういえばここ、自分ん家じゃないんだ)あたしは一人コンビニにアイス(引っ越し祝いとして奮発してガリガリ君リッチ)を買いに行った。そして今帰宅中です、はい。


…てか思ったんだけど坂田ハウスさ、イケメンが多いよね。なんか一人平凡で悲しいや。…きっと高杉くんもすごいイケメンで、朝帰りだからホストみたいなことやってたり…なんてな(笑)




『一体どんな人なんだろうなぁ』

「…おい、アイツ。昨日銀八と一緒に歩いてた奴だぜ」

「ってことは高杉ん家の奴か」

『む?』




ふと振り向くと明らかやばい人達が。




「顔は……うん。」

「……うん。」




何故そこ無言ンンンンンン?!!いや、確かに平凡な顔してるけ「親分、コイツ人質にして高杉おびき出そうぜ」

『は?ひとじち…?』

「お、いいこと考えたな、お前」

『ま、待って。待って待って…』



人質?待って



「ちょ、大人しくしろ!!」

『やめ…や』



意味わかんない。怖い



『いや「ぐべらあああああ」

「な、何だっぐあ?!」



怖くて目をつぶるがいつまでたっても何も起きなくて、聞こえたのはさっきの男達の苦しそうな悲鳴と




「たっ高杉…?!」

「気安く人の名前よぶんじゃねェよ。気持ちわりィ」




"高杉"という男の声。何か記憶にあると思い、恐る恐る目を開くと目の前にいたのは…



『フェ、フェロモンくん?!』



後ろの席の彼だった。



昔、ヒーローに憧れてたの



(あ、てめぇは…)

(…ヒーロー!)




―――――――――――――


ここで登場ピンチヒッター!!←











「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -