励ましの言葉とサイン


―バンッ



『そ、総悟!あのさ!!!!

…ってあれ?』



目の前に広がる世界には総悟もいなければ人影ひとつな「誰だよ…」



嘘です、ありました。ペントハウス(屋上の入り口の上)から ヒョコッと顔を出している…



『なんでアンタがここにいんのよ。』



高杉くん。



「あっ名字。此処にいるのは俺だけじゃねーよ」

『なぬ!?もしかして…』



総悟!?

と思った私の予想とは裏腹に そこに居たのは



「誰か来たんっスカ? 晋助さ…」



あら、また子ちゃん。



『え、貴方達いつの間にそんな関係に…』

「ちっ違うっス!!!いや違うくないけど…



……ね、晋助様!!!」



そう言ったまた子ちゃんの顔はりんごみたいに真っ赤だ。すると高杉無表情で続ける。



「…ま、そういう訳だ。そんでお前は愛しの総悟くんをお探しか?」



そういう訳ってどういう訳よ。って突っ込もうと思った気持ちをグッと抑え



『総悟の居場所、知ってるの?』



っと聞く。すると彼は



「さっきまでいたんだけどなァ。どっか行った。」



っと曖昧に答える。ムカついて『何だよそれェェェェェエエ』っと言いかけそうになったがその前にまた子ちゃんが



「沖田さんなら名前さん探しにって5分前ぐらいに階段降りていったっス。」



って言ってくれた。



『そっか…ありが<<プルルルルル、プルルルルル>>ん?』



ふと携帯が鳴った。




携帯の着信音。開けるとそこには





















沖田 総悟



















『総悟…だ。』



彼からの電話だった



「……さてと。俺らもそろそろ行くか。」



高杉達は上から降り…



「そうですね!晋助さ…まァァァァアア?!!!」



高杉達…否、高杉はまた子ちゃんをお姫様抱っこで降りてきた。今着地したとき"シュタッ"とかいった!!すごいカッコイイ!!!総悟には劣るけd「早くでろよ」



余韻に浸っていると高杉に怒られた。…じゃなくて、早く出ないと「名字!!」



『はいィィィイ!!』

「頑張れよ」



そういい高杉は背を向けた。高杉から下ろしてもらったまた子ちゃんは真っ赤な顔でこちらにガッツポーズをして屋上から消えた。





プルルルルル、プルルルルル



今だ鳴り響く携帯。ディスプレイに映るは彼の名前。意を決して携帯を開いた。






ありがとう、高杉。

ありがとう、また子ちゃん。
















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