(ぐっもーにー!)


今日は図書室で勉強だ。図書室はいい。静かで、本もあって、勉強するのには最適な環境。でも今日は兵太夫と三治郎が僕のテリトリーに侵入してきた。二人は何故か僕の前の席に陣取っている。

「ガリ勉君」
「うるさい。」

兵太夫はやっぱり僕に絡んでくる。僕と兵太夫が同じ場所に揃うといがみ合うのは宿命。大体こいつらは図書室に何をしにきたんだ。兵太夫はにやにやしているし。こんな顔の時はろくなことを考えていない。

「でも、勉強してる君が…」

「好きだ!」
「なっ!?」

「なっなんなんだお前はああああ!」

顔が赤くなっているのを見られたくなくて僕は図書室を飛び出す。急に何を言うんだ!あいつ…。しかも人前で!



「伝七ってそういうことに疎そうだよね」
「疎いからこそ面白いんだよ。あんないい反応をする人を他に知らない」
「さあ、勉強するよ」

あいつは戻って来れないだろう。図書室であんな大声を出したら当分は立ち入り禁止だ。これで勉強ができる。あいつが近くにいたら、何故か集中できないんだ。





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