「な、なぁ、何もこんなに暗くなるまで待っていなくてもよかったんじゃないのか?」

紫苑が真っ暗闇のほうを見ながら言った。

今、紫苑たちは音楽室の前で懐中電灯の明かりを真ん中に
座っていた。

「まだよ、まだ!あと1分でベートーベンが動くっていわれる時間になるわ!」

沙布はうきうきした表情で言った。

「で・・・でも、ベートーベンも眠たいんじゃないかなぁ〜って・・・?」

「紫苑、あんたちょっと壊れたのか?」

ネズミが紫苑に言ったその時、音楽室の中でピアノの音が響いた。

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?」

紫苑は声にならない叫びをあげた。
同時にネズミに抱きつく。
ネズミは不謹慎なのはわかっていたがそんな紫苑が可愛くてしかたなかった。

沙布がそんな紫苑をみて、にまにましながら
入るわよ、といってドアを開けた。




紫苑たちが音楽室の中に入ってからいろんな楽器が音を響かせる。
沙布やイヌカシが目を輝かせている時、紫苑があることに気づいた。

「・・・・・ベートーベンが、動いてない・・・よ、」

ネズミもそのことに気づく。

「本当だ、動いてな・・・・」

その時、ベートーベンの首がぐぐぐ、と紫苑たちのほうを向いた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

紫苑が黙る。
ネズミは不信に思って紫苑に声をかけた。

「おい、紫苑?」

「・・・黙れよ。」

紫苑がぼそりと言った。
沙布とイヌカシもそれに気づく。
音は止まない。

「黙れっていってんだろ!!?」

しん・・・・・・。

さっきまでの音が嘘のように音が鳴り止む。
ベートーベンもいつもと同じ。


それから音楽室ではベートーベンの噂がでることはなくなったそうだ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
反省
終わらせ方不明。。。。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -