紫苑、紫苑、紫苑、紫苑。

「ね・・・ずみ。」

血だらけのあんたはやっとのことで言った。

「紫苑、愛してる。」

俺は血が滴り落ちているナイフを持って言う。

紫苑はそんな状況でもいつものような笑顔で俺を見つめる。

「ネズミ、君に・・・今でも惹かれて・・・いるよ。」

わかってる、わかってるんだ、紫苑。

あんたの気持ちは。

「あぁ。俺もだ。」

そういって俺はナイフの刃を紫苑のほうに向けたまま

抱きしめて。

ぐさ、何かが刺さる音がした。

「ネズ・・・・ミ、愛し方が・・・わからないのに、あいし・・・てくれて・・・ありがと・・・う。」

なんで、なんで・・・。

愛しているのに。

ありがとう、紫苑。

愛し方がわからないけど、愛してくれてありがとう。


紫苑の体重が自分にかかったとおもったら、
すでに紫苑は冷たくなっていた。




・・・・・・・・・・・
反省

紫苑ちゃん・・・・。
ごめんね。それしかいいようがないです。

ふたりとも愛し方がわからない。

紫苑→ネズミのことを理解しすぎて
   受け止めすぎてる。

ネズミ→どうやって愛していいかわからない。


















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