ぽかぽか暖かい日だった。

たまたまN組もO組も自習だったので
ネズミは紫苑のもとへ遊びに行った。


「おーい。しおーん?」

なのに・・・・
なんでこの天然坊やは寝てるんだ!?
それもぐっすりと!
何度呼んでもぴくりとも動かない・・・。

「毒リンゴでも喰っちまったのか?」

・・・・・・。
死んでは・・・ない・・・よな?

だんだん怖くなってきた。

「ネズミ、何度呼んでも紫苑は起きないと思うぞ?」

け、け、け。気味の悪い声でわらうイヌカシは無視して・・・だ。

せっかくの時間なんだ。
話をしたいし、笑っている顔がみたい。


その時だ。
廊下からガラの悪い男5人組の声が聞こえた。

「おい、最近ネズミってヤツ、調子乗ってないか??」

「そうだな。一回、痛い目に遭わないとわからないようだ。」

おいおいおい・・・・。
俺の悪口かよ。

「はぁ・・・。」

とため息をついたとき、紫苑が
がばっと立ち上がった。


「・・・・・・・・。」

「し・・・紫苑?」

や・・・やっと起きた。
起きたのだが・・・・・・・・・目が。

目が怖い、紫苑・・・。

そして紫苑は無表情のまま廊下に
出ていった。

教室は静まりかえる。
俺はハッとして紫苑をおいかけた。

案の定、紫苑はガラの悪い男たちに囲まれていた。


「なんだ?お前。」

「こいつ、紫苑だろ?」

「はぁ?おぼっちゃんが何のごようで・がは!?」

「な、なにすん・ぶっ!!!?」

「え・・・ちょ、や・・・やめて、お願いします、本当に・・・!!!??」

「がは!!?」

「に・・・にげ・ごは!!!?」

「なんだ、こいつ!!!!!!!!!?」


え・・・・・し・・・紫苑?
手に、手に、血がついてるんですけど!?

「い・・・今なにを・・・。」

恐る恐る聞くと紫苑はけろりとした顔で言った。

「え?悪者退治。」

いやいやいや!!
さっきの1分もかかってないけど!
どこにそんな力が!?

「な、なんで!!?」

「何でって・・・ネズミを馬鹿にした。」

し・・・紫苑。
俺のために・・・・!

「それと、寝てたのに起こされたから。」

・・・・俺、紫苑は絶対起きるまで起こさないようにしよう。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
反省

なんかね、とっさに思いついたんだ。
眠たいのに起こされたとき、ブラックだったらかわいいな・・・って!!
でも、下書きとかしてないから・・・・さ。
しかもギャグ苦手だし←ぉぃ。





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