臆病者
バイト帰り、偶然赤林さんに会って車に引き摺り込まれた。
後ろから腰を掴まれガクガクと揺さぶられる。
おっさんが女子大生相手にセックスの疑似行為なんて、いい歳してすることじゃないと思う。
「赤林さん、それ楽しいですか」
「名前ちゃんの嫌がる顔見るのがおいちゃんの趣味でね、最近ハマっちゃってるんだ」
布を隔て下半身からは全く熱を感じないから本当に嫌がらせがしたいだけなんだろうか。
ムカつく。
「もっと奥に欲しいな」
こうなりゃ、とことんノッてやろう。
自ら腰をあげて擦りつける。本当入れられてるかのように振る舞う。
「あ、もっと」
「…馬鹿だなおめぇ、」
乱暴にジーンズとパンツも一緒に脱がされた。
それでいい。
意気地なしの背中を押すなんて私優しい。
ああ、熱いものがあたる。
「もう知らねえぞクソガキ」