悪酔いした
「名字ちゃんいい加減ヤメヨーネ」
「んあ!」
目の前から徳利が消えた。
「…せんせえ、かえして?」
「それ狙ってやってんの?」
荒北先生に詰め寄ればすごく嫌な顔された。狙うってなに。
「まだ飲むのー!」
「駄目だっつってんだろーが。帰んぞ」
「せんせえの部屋で飲みなおしましょ」
眠い、ああ先生の匂いだあ
「ったく世話やけんなあ」
「んあ、先生のベットだ」
「で、何でそんな悪酔いしてんの名字ちゃん」
「私はよってない!」
するとブハっと吹き出した先生。福ちゃんがどうのこうのって言ってる。
わらってる先生かわいい。
「先生せっくすしよう」
「ぜってえヤダー」
ケラケラ笑いながらそう言われ、なんかすごくきた。堪らなくなった。
「すごくしたいよ」
「くっそ可愛いけど駄目ェ。名字ちゃん酔ってるし、なんかもう寝ちゃいそうじゃん」
「えええ」
「ほら寝ちまえ」
お腹をトントン叩かれる、あー、こりゃ駄目だ。
あ、おでこにキスしてくれた、えへへ、嬉しい。
「オヤスミィ」