赤司

ソフトクリームの一口目を食べるように名前の乳首に吸い付いた。まあるい柔らかい名前の胸は触り心地だけでなく、舌触りもいい。


「あっ…、やぁ…」

「何が?」

「そ、そんなところ、な、舐めないで…」


知ったものか、と二口目。一口目よりも大きく口を開けてかぷりと食む。ぷっくりとした乳首は舐めてるだけで気持ちよくて、舌と唇でちゅるちゅると吸うようにしてやると名前は手を口にあてて声を抑えようとする。一つ歳が違うだけなのにいつもは姉のように振る舞う名前が仔犬のように甘えた声を出す姿は堪らなく可愛い。別に我慢しなくてもいいのに、我慢できずに出てしまったという感じが可愛くてこちらはすごく嬉しいのだが、本人はあんな恥ずかしい声嫌ですっと強く言う。それがまた興奮するし、そんなこと言われると我慢できなくなるくらい喘がせたくなるのが男というものなのだが…、本人はよくわかっていないようなのでそのままにしておこうと思う。


「名前、腰をあげて。そう。」


組み敷いていた名前の細い腰を抱いて、起き上がった姿勢から俺を跨がせる。俺の胡坐の上に馬乗りにさせると名前は目に見えるほど焦りだして、きっと俺に跨ってしまうなんてとかこんな態勢なんてとか色々考えて追いついていないのだろう。焦ったキミも可愛いよ。セックスしている時の名前はなんて可愛いのだろうね。普段ついつい意地悪をして怒らせてしまった時の顔も可愛いけれど、この時の名前のあたふたしてる顔も、なんとも言えない。その内、俺の固くなったものの存在を思い出してひくりと肩を揺らして固まった名前に、くすりと笑ってみせると、名前はみるみる顔を赤くさせて顔をそむけた。


「や、み、見ないで…っ」

「どうして?」

「そんな、は、恥ずかしいからに決まってます…!」

「俺しか見てないよ?」

「せ、せいじゅうろうさんだからはずかしいんですっ」


俺が見てるから恥ずかしいなんて、随分と嬉しいことを言ってくれるね。どうして恥ずかしいの?って聞いてあげたいけれど、それも聞いてしまうと後で名前が拗ねてしまうかもしれない。拗ねた名前の機嫌取りをするのもすごく楽しいのだけど、今日はもうこのまま繋がってしまいたい。


「名前、もう挿れて欲しい。名前をくれないか。」

「…っ、」


細く白い首筋に唇を這わせ、耳朶に甘く噛みつく。強請る声を耳元で囁けば、その声だけで名前は「んっ」と甘い声を発する。滑らかな腰に手を添え、今にも泣いてしまいそうな程困った顔の名前を見詰めながら、ここにそのまま腰を下ろしてごらんと誘導してやる。張った自分のものは、名前の秘所に口付けられるだけでぴくりと強張る。大好きな女性と繋がる気持ちよさを目前に、困り果てるのは俺の方だ。ああ、名前が愛しくて欲しくて欲しくて、たまに食い千切ってやりたくなる。俺の目で、歯で、腕で、持てるもの全てを持って彼女という存在を俺のものにしてやりたい。


「あっ…、んっ、ぁ、」


ゆっくりと奥まで浸食し、奥の奥まで挿れさせてもらうと、俺の先端がきゅうきゅうと締め付けられる。それに合わせて名前の呼吸もはぁはぁと悩ましげで、実をいうとこれをみてるだけでもそのままイケそうな気がする。


「名前、俺の名前を呼んで。」

「せ、せいじゅう、ろうさ…」

「うん。それもいいけど、昔の呼び方がいいな。」


お願いをするように名前の唇に口付ける。今更昔の呼び名を出されて戸惑う名前の声を封じて、早く、早くその可愛い声で俺の名前を呼んでと啄む。角度を変えて何度も何度も口付け、名前がその口付けに応えようとしたところで自分からの口付けをやめる。言わずとも、なんで…という顔の名前に微笑む。濡れた唇を親指でなぞり、促す。とろりとした目の名前が、ゆっくりと唇を動かした。


「…、せ、せい、ちゃん…」

「よくできました。」

「…ん…っ、」


あ…締まった。名前の鼓動に合わせて、中が。きゅうって。可愛い。なんて可愛いのだろうか、俺の名前は。ご褒美に先程のキスの続きをする。今度は名前が俺に啄んできて、俺の胸はうずうずとしだす。早く俺のものにしたい名前を。名実ともに名前を。赤司名前にするだけじゃなくて、子供、一人目は女の子が欲しい。ゆくゆくは男の子も生んで欲しいけれど、一人目は名前によく似た可愛い女の子がいい。子供、できたら名前はもう俺のものだよね。もう逃げたり、しないよね。逃げても、高校を京都の学校にして逃げた今みたいに、また捕まえるけれど。


「は…ぁ…、せ、せいじゅう、ろ、さ…、わ、わたし、も…」


揺さぶっては捏ね繰り回すように、たまに抉るように強く突いてはゆるゆると出し入れしたり。名前が気持ちいいと思えることをただただ繰り返すと、名前から限界を告げる声があがる。


「いいよ、イッて。名前の気持ちいい顔、見せて。」

「やっ、そ、それも、い、いや、ぁっ、ん、だけ、ど」

「それ…も?」


下から突く動きを緩め、名前を見ると、潤んだ瞳の名前が俺を見詰めていた。


「わ、私だけ、気持ちよくなるの、いや…です…。」

「困った。」

「へ……?」


キミは俺をどうするつもりなんだ?
もう名前しか見えていないのに、さらに名前しか見えないようにするつもりなのか。ここまでくるとこれはもう、罰か仕置きを受けている気分だ。


「名前を気持ちよくさせたいという俺の気持ちすら受け取ってもらえないのかい?」


ひどい人だ。(けれどそんなキミが)




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