雲雀
名前の唇は柔らかくて、甘くて、すごく美味しい。感触や甘さはもちろんなんだけど、一番はキスしてる時の彼女の反応が一番美味しい。何度もキスというキスはしているはずなのに何度も何度も初々しい反応をしてくれる。恥ずかしそうに頬を染めて、睫毛を震わせて、僕に応えようとしてくれる。可愛い可愛い僕の彼女。
「んっ、」
そんな彼女を見ていれば当然だろう。僕の手はゆっくりと胸のふくらみへと下りていく。キスの初めは彼女の唇を捕まえるために顎から頬を優しく撫でる。次は首筋を滑って肩へ、腕へ、胸へ。キスの最中、存在を確かめるように胸に触れると名前は今のようにぴくりと小さく反応する。可愛い。僕はこの名前が結構好き。もちろんどんな名前も可愛いけど、この名前はなかなかのおすすめ。…と言っても誰にもすすめてやらないけど。
「嫌?」
「い、いえ…、」
ちゅ、と音をたてて唇を離す。唇の少し上についてる鼻に触れるだけキスをすると名前が目を合わせずらそうにウロウロさせている。恥ずかしいの?可愛いね。
「ちょ、ちょっとびっくりしちゃって…。」
「びっくり?初めてじゃないよね。」
「ぁっ…、はい」
服の上から胸の先端を探ろうと中指を軽く押しつけるとまた名前がぴくりと体を揺らした。足を組んだ僕の膝の上に腰を下ろす名前は下手に身動きが取れない。足にかかる名前の重みと温かさが気持ちいい。
「ねぇ、脱がしていい?…駄目って言っても脱がすけど。」
「そ、それ選択肢、ないです…っ」
言いきる前に名前の制服のリボンとボタンをぷつぷつと外して前を肌蹴させる。目の前に広がる真っ白な体はすべすべで触り心地が良さそうだ。ま、現にいいのだけど。
「綺麗だね。真っ白で。」
「そんな、こと…」
「あるよ。咬みつきたいくらい。」
「っあ、あの、ヒバリさん、」
この白い肌に僕の痕は色濃く残ってくれる。今日は久々だから前回の痕が残ってなくてちょっと残念。あったら、痕残ってるねと名前に言うとすごく恥ずかしそうに顔を俯かせるんだけど。まぁ、それは次回の楽しみにとっておこう。ていうか痕が消えてしまうほど間隔をあけてしまったのか。どうりで最近名前が欲しくて苛々してたわけだ。
「なに?」
「わた、し、前から、言おうと…思ってたことがありまして…、」
「うん?」
「あの、あのあの、ぁっ」
頬を染めて何かを伝えようと懸命に言葉を探してる名前が可愛くてつい指が動いた。下着の中に指を滑りこませて既に主張してる先っぽをくいっと撫でるとぴくんと名前が跳ねる。こちらを可愛い顔で睨む名前にごめんねと言って先を促す。
「わたし、ひ、ひばりさんになら、か、かみころされても、いい、です…」
「………」
最後は消えてしまいそうな声でもごもご言っていたけど、言いたいことはばっちり伝わった。
「ワオ、大胆だね。」
「うう……、だ、大胆、嫌いです…?」
「全然。キミならもっと大胆でいいよ。」
「あっ、ん、」
名前の口から、普段の彼女からは考えられないような言葉が出てきて一瞬頭が追い付いてこなかった。あぶない。その言葉は全然アリだという意味を込め、名前の胸に顔を埋めた。彼女の幼い胸からは何にも例えようのないいい香りがする。以前名前はそんな匂いはしないと言っていたから(名前自分の嗅いだの?なにそれ可愛い)多分きっと僕だけがわかる匂いなんだ。それは、嬉しい。
唇を押し付ければ押し付けるほど柔らかく形を変える胸に赤い痕をつける。つけながら下着を取って、肩から滑らせる。名前は意味なく恥ずかしそうに手を彷徨らせていて、そんな名前をじっくり眺めてる僕と目が合うと諦めたのか何なのか、小さな手を僕の腕に置いて落ち着かせた。
「恥ずかしいの?」
「当たり前、です。」
少し唇を尖らす名前に思わず笑みが漏れる。
「恥ずかしがる必要はないよ。だって、」
「んっ、」
「キミのここはこんなにも可愛く僕を誘っている。」
ちょこんと先を立たせたそこを唇で食み、吸いつくようなキスをする。見上げた名前の顔は悩ましく、濡れた瞳は僕の中の雄を刺激する。再度そこに吸いつき、もう片方の手で指で反対の先端を弄った。手全体に触れる彼女の胸は幸せな柔らかさと甘さと香りと可愛さで溢れている。
「名前、気持ちいい?」
「は、はい……んんっ、」
「ほんと、可愛いねキミは。」
先程彼女は僕に咬み殺されても構わないと言ったけど、僕は彼女に咬みつきたいだけであって殺したいわけではない。だって、こんな可愛い生き物、殺すなんてもったいない。
舐めた乳首の先端を緩く摘まみ、くにくにと刺激すると名前は「やぁぁあっ」って可愛い声を上げた。ほら、殺したらこんな可愛い反応見れなくなるんだよ。それに、
「雲雀さ、ん、…ん、ん」
こうして、彼女からぺろぺろ舐めるようなキスももらえなくなる。(ああ、しあわせ。)
***
女子のブラって男子が嗅ぐとすっごいいい匂いがするらしいよ。