愛してやまない。
初めて彼女を見たのは、彼女が上司である先輩に叱られている時だった。どうやら仕事で簡単なミスをしたらしく、それも初めてではないミスでどうしてこんな事もできないのか、どうして学習しないのか、とこっぴどく叱られていた。ちょうどエステリーゼ様の個人的なお茶に誘われていて、特別に城の最奥、元老院の執務室と一緒に並ぶ秘書室の扉が開いていたところからそれを見た。上司の怒鳴り声と怒鳴り声の間に小さな声で「す、すみません、すみませんでした」「以後、な、ないように…」「申し訳、ありません」と声を震わすその人は大きな目にいっぱいの涙を浮かべ、それでも流さまいと下唇を噛みしめながら何度も頭を下げていた。一体何をしでかしたのかは知らないけれど叱られている彼女は何度も謝罪の言葉と返事をしていて、それでも一向におさまる気配のない怒号に、部外者だと言われるのをわかっていながらそちらへと足を向けた時だった。突けば涙がぽろぽろと零れ落ちそうな目と、何度も鼻をすすったのだろう赤くなった鼻の彼女の顔を見た。途端、腹の奥から何か得体の知れない熱いどろどろしたものが脳天まっすぐ貫くように這い上がり、思わず止めようと進めた足が固まった。マグマに近い謎のものが自分の体を支配し、詰まったような呼吸をした。続く上司の罵倒、罵倒、罵倒。涙声で何度も繰り返される謝罪、謝罪、謝罪。
―ぞくぞくした。
彼女の涙目。声。謝罪。
なんて愛らしいのだろう、と。
名前も知らない今さっき初めて顔を見た彼女に僕は心と体、脳内全てを持ってかれた。可愛い。なんて可愛らしい人なのだろう。見目はきっと普通かそこそこだ。しかし泣いている今の表情がとても愛らしかった。心臓を掴まれたように苦しくいとおしく感じた。いつの間にか僕は彼女が叱られているそれを眺めていて、上司の罵倒を聞いている内にそれが僕の声だと錯覚し、彼女は僕に謝っているような気分になった。
―気持ちよかった。
あの涙目が、涙声が僕に向けられていると思うと今まで感じた事のない気持ちよさを味わった。
ああ、彼女が欲しい。
騎士団長になって最初にしたこと。それはあの日みた秘書室の名前(エステリーゼ様から名前を聞いた)(彼女とエステリーゼ様は友達だそうだ。まぁ、なんとなく雰囲気は似ている)を僕付きの秘書に任命すること。長かった。彼女を手に入れるまで。あの時、上司に向けられていた涙目は今、僕に向けられている。
「んっ、ぁ…!」
「あぁ、名前。こんなに汚して、いけない子だ。」
「だ、駄目です、フレンさまっ…、そんな、とこ、」
執務室の僕のデスクに名前を座らせ、いつも書類を広げるように名前の足を机いっぱいに開いた。既に下着を取り払ったそこは花弁を広げると蜜をたっぷりと流していて甘い香りで僕を誘っていた。とろりと机に落ちかけた蜜を指で拭うと白い足がびくりと跳ねた。大きな目に涙いっぱい浮かべて僕を見詰める名前にあの時以上の感情のマグマを感じる。それはもちろん、本当に彼女が僕を見ているからだ。ああいつ見ても可愛い泣き顔だ。彼女の泣き顔を見ると鳥肌が止まらない。思わずにやけてしまう。
「名前、僕から目を逸らしては駄目だよ。逸らしたらお仕置きだからね。」
「や、やぁ…っ、」
「大丈夫、気持ちよくしてあげるから。」
花弁を広げて舌先で蜜を舐めとった。同時にあがる嬌声は耳に心地よく、痛く僕の下半身を刺激する。声を抑えようと指を噛む名前の唇からはまるで子犬のような息遣いが漏れていて、ほんとう、愛しくて苦しい。蜜を舐め上げ、花芯を舌先で転がすようにして名前を見上げると彼女は堪らないほど素敵な泣き顔を僕に見せてくれる。涙を我慢する涙目、紅潮した頬、濡れた唇。歪んだ表情。なんて可愛いのだろう。もっとぐちゃぐちゃに壊してやろうと太ももを抱え顔を埋める。
「や、あ、…あっ、そ、こ、駄目です、だ、め」
「嘘。気持ちいいだろう?」
「んんっ、く、」
「名前の気持ちいいところはここだけど、同時に弱いんだよね。」
「ぁっ、ふ、ふれん、さ、まっ、」
花芯に吸いつくようにキスをすると太ももと腰がびくびくと震えた。顔を離し、たっぷり溢れ出る蜜と僕の唾液で濡れたそこを指で転がすとびくんっと名前が達した。はらはらと細い肩から名前の柔らかい髪が零れて、それを耳にかけながら撫でればじんわりと熱がこもった涙目で見詰められた。ああ好きだ。その顔とてもいい。彼女のこの表情を残せる何かがここにあればいいのだけど。細い腕が僕の短い髪に伸びて指がそこに絡まる。
「フ、レン、さま、フレン様…」
「なんだい?」
「ぎゅ、ぎゅ、して、ほしい、です」
「ぎゅうだけでいいの?」
「き、キスも、ほしいです…。だめ、ですか…?」
「いいよ。あげよう。」
君が望むなら飽きる程してあげよう。椅子から腰をあげ、世界で一番愛しい、小さくて柔らかい体を抱きしめた。ふにゅりと下着を外した名前の胸が僕の胸で潰れて気持ち良かった。彼女の体はどこも柔らかくて小さくて気持ちがいい。名前が望もうと望まざろうとも、僕は彼女を抱きしめキスをしただろう。感触のいい唇を何度も味わい、少し吸うように、唇を甘噛むように音をたてて彼女とのキスを楽しむ。
「気持ち良かったかい?」
唇が触れるか触れないかの距離でそう囁けば、名前は頬を更に赤くした後、瞳を揺らした後僕に抱き付いた。…気持ち良かったみたい。可愛い。可愛い可愛い僕の名前。あの日僕が欲した彼女の泣き顔はこの腕の中に。この瞳に。閉じ込められている。
***
スーパー弁解タイム
愛はあるよ。(笑)
一目ぼれした表情と彼女の一番好きな表情がとても不純なだけでフレンはちゃんと彼女を愛してます。
愛してる証拠にこのフレンはまだ彼女に挿れて、ない!!←
自分のマグナムを挿れて痛がる彼女を見たくないってのもあるし、痛いいやだ嫌い!って言われたら硝子の剣(某王子より)が折れちゃうからね。(ああでも痛がって泣く名前もいいな…すごく可愛いんだろうなジュルリ…ああ駄目だ駄目だフレンシーフォしっかりしろ!………でもきっと抉ったら最高にいい表情してくれそうだ……。い、いや駄目だ!名前を秘書にするためにいっぱいがんばったのにそんなことできらわれたくない…!それにそれに良すぎてよがってる名前の方が絶対いいに決まってる…!いっぱい突いて呼吸できないくらいに気持ち良くさせて泣いてくれた方が絶対この世にないくらい可愛い。想像しただけでこんなにぞくぞくするんだからほんものはきっとばくはつするくらいかわいいにちがいないっ。「し、しんじゃう、」「ふれん、さま、すき、すき、」「きもちいくて、こ、こわ、こわいよぉ」ああ可愛い名前可愛いよ名前)「…フレン様?」「ん?どうしたんだい名前。」「お茶いれますけど何がいいですか?」「コーヒーかな(にこっ」「はいっ(にこっ」
ってな感じでフレンはまだ名前に挿れていない。