D長編神田
「ん、ん、っあ」
我ながら、名前に可哀想な事をしていると思っている。だけど言ってみて良かったとも思っているのは男として仕方のない事。
俺は、俺を跨がり今にも崩れ落ちてしまいそうな程に顔を歪めている名前につい口端を上げた。可愛い。女を可愛いと思うのは多分一生に一度、コイツだけだと思う。いや、絶対。ぎこちない動きで、自分の上で腰を動かす名前は目眩がするほど可愛かった。いつも通りに見下ろして、奥を突いて、自分の下で喘いでいる名前も可愛いのだが、自分でいいところを探して動いてる姿も愛らしい。どこをどう動いても気持ちいいらしく、追い詰められて逃げ場のない子供のように泣きそうな顔をしている。
「ん、ぁ、ゆ、ユウ…っ、」
「…は、……どう、した?」
「も、…むり、…やぁ…」
「なら、ちょっと休む、か?」
名前の返事を待たずにして名前はふにゃふにゃと俺の胸に落ちてきた。甘い、官能的な香りが鼻一杯に広がる。細くて小さな体の、滑らかな腰を撫でればはふはふと荒い呼吸で体が上下している。
「これ、むずか、しい…」
「難しいも何も、自分の好きなように動いていい。」
男と交わることも色んな体位をやるのも何もかも俺が初めての名前。最近は割りと素直に快感を受け入れるようになった。だから「自分から動いてみるか?」と試しに言ってみたら小さく頷いてくれて「お前のペースでいい」と言えばこれだ。
「だ、だって、何処も、………きもちよくて…」
最後は消えてしまいそうな程小さな声で言った名前に、つい我慢できずに小尻をやんわり掴んで下から突いて、みた。
「っあ、やぁっ…!」
びっくりしたのか、いきなり奥を突かれて気持ち良かったのか、名前は丸い目を更に丸くさせた後、恥ずかしさと悔しさが混じった目で俺を睨んできた。
やばい、可愛い。
「や、やだ。この体勢、も、やだ…っ」
「俺はまだ楽しみたい。」
「たっ…!〜〜〜〜っ、ユウのスケベ!えっち!」
「ほら、名前」
少し体を起こして俺の胸をぺちぺち叩く名前に、こんな可愛い女が自分の上に乗っかってるのにすぐ止める男がどこにいる。
俺は叩いてる手と手を取り、絡めるように指と指を繋いだ。
「お前が動くのと、俺がこのまま動くのと、どっちがいい?」
「…もう終わりっていう選択肢…っきゃぅ、」
「ない、な。」
ちなみに俺はどっちでもいい。
***
この二人の騎乗位はまた今度じっくりねっちょり書くからこの話はあるようで無いポジションで。